島田佳奈の恋愛コラム

セックスレス解消法……「話し合い以外」の効果的な方法は?

セックスレス問題で悩む夫婦は多いもの。そこで今回は、話し合いをせずに関係を改善するためのヒント、セックスレス解消法を提案します。生活のうち、スキンシップが占める時間はほんのわずかであるにもかかわらず、夫婦間に「それ」が失われてしまうことは、離婚の原因にも。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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セックスレス解消法……「話し合い以外」の方法はある?

セックスレス解消法……「話し合い以外」の方法は?

レス解消に効果的な“話し合い”以外の方法とは

レスが問題になるのは「したい」側と「したくない」側の不一致が原因です。「したくない」側の意志が受け入れられている(=レス)状態において、悩むのは常に「したいのにできない(させてくれない)」側。

長い夫婦生活の間には、病気やケガ、妊娠など「したくてもできない」時期もあります。あるいは仕事のストレスやメンタルの浮き沈みなど、心因性の理由により「したくない」時期が長引くことも。

いずれにしても、早い段階で話をしていれば、大した問題にはならなかったはず。しかしいくら夫婦といえど、デリケートな問題であるがゆえに「最近しなくなった」理由を相手に尋ねにくいですよね。気がつけば「しない」生活が当たり前になってしまい、話題にすることすらためらってしまうのです。

そんな夫婦間のレス問題。話し合い以外の解決法もあります。むしろ、話し合いするほど問題が深刻になるという悪循環になってしまうことも。そこで今回は、話し合わずに関係を改善するためのヒントを提案します。
 
<目次>
 

性行為と愛情はイコールじゃない

そもそも性行為は「絶対にしなければいけない」ものではありません。老後、体力や性欲が衰えたことで「しない」関係へと変化する夫婦もいます。例えば夫婦とも「別にしなくてもいい」という考えで一致しているならば、新婚であろうとレスのままでも問題ありません。ここで大切なのは、双方の意志が「しない」で一致していること。

愛情を表現する方法はいくらでもあります。むしろ性行為=愛情表現と捉える向きは、危険な思想かもしれません。

付き合い始めたばかりの恋人であれば、深い関係に進展する儀式的な位置付けかもしれません。むしろ「愛がなければできない」という考えは、正しく理性が働いている証拠ともいえます。しかし、2人の間で性行為が「日常の延長」として介在するようになると、行為そのものの意味も次第に変わっていきます。

夫婦にとっての営みは「繁殖」が目的の1つになります。ほかにも性欲やストレスの解消、体温を感じることによる生物的な癒しなど、日常にもたらす意味は、入浴や睡眠などと近いのかもしれません。

解釈は夫婦の数だけあるのでしょうが、少なくとも恋人同士で繰り広げられる非日常的なスキンシップと、夫婦のそれは違います。むしろ同じように捉え、毎回ムードを整え時間をかけて愛撫して……というプロセスを要求されたら、行為自体が面倒になってしまうかも(笑)。

「いつでもできる」から逆にしなくなる──夫婦がレスになるきっかけは、意外と他愛もないもの。問題を深刻化せず「またしたくなったらすればいい」くらいに捉えておくこと。悩みに向き合わないのも、1つの施策です。
 

「嫌いになったからしない」なら、解決すべき問題は別にある

夫婦は家族であっても血縁ではありません。だからこそ、性行為というスキンシップを介して仲良しでいられるのです。例えば犬も食わない夫婦げんかの後、あまり応じたくないのに求められ、なし崩し的に行為に及んだあげく「ま、いいか」と仲直りする事例はよく聞きます。スキンシップの相性がよければ、仲直りの手段にも使えるのです(笑)。

しかし行為そのものが、相手への愛情を目減りさせてしまうこともあります。それは、性行為が夫婦仲亀裂の原因となってしまった場合。

妻の体調が悪いときでもお構いなく行為を強要されたら、夫の性欲にうんざりしてしまいます。妻以外の女と浮気(不倫)したことが発覚したら、メンタル的に「そんな夫にはもう触れたくもない」ほど嫌悪してしまうのが女性の傾向。

もちろん、その逆のパターンも考えられます。メンタルの疲労から性欲が減少している夫に対し「しない=もう愛してないの?」と妻が追い詰めたら、ますます夫はできなくなってしまうでしょう。

「できない」事情を理解してあげられなかったら、相手はいずれ「したくない」に変化してしまいます。そうなったらもう、行為さえすれば解決する問題ではありません。どこからボタンを掛け違えてしまったのか──心のすれ違いからじっくり関係修復を図る必要があります。
 

もう一度「恋人」から始めよう

お見合い結婚を除き、多くの夫婦は恋人から関係がスタートしているはず。出会い、親しくなり「好き」の感情が芽生えた初期から記憶をひも解いて、まずは「この人をパートナーとして選んだ」理由を思い出してみましょう。

抱き合うことがうれしくてたまらなかった昔、これまでにけんかして仲直りしたときの記憶、今に至るまで2人は何度も相手を「最愛のパートナー」として選んできたはずです。レスは、結婚し夫婦として関係が安定したからこそ生じるもの。まずは相手の「したくない(できない)」事情に思いを巡らせ、肉体とメンタルの両方が健康になるための手助けから、考えてみましょう。

出会ったばかりの恋人同士とは違い、2人は同じ家に帰ってくる夫婦です。性行為以外にできる愛情表現はいくらでもあるし、愛情を伝えられる距離にいるのであれば、出し惜しみせず愛情のシャワーを浴びさせてみて。

あとは、極力「いつしてもいい」状態をキープすること。心がほぐれて相手がその気になったとき、したくて悩んでいたあなたのほうが「い、今は(ムダ毛の手入れサボってたから)無理!」なんてタイミングを逃したら、再びレス突入となってしまうかも。

長年レス状態が続いているとしても、ベッドと体はウェルカムな状態をキープ。意地張って背中を向けたり、プライドが邪魔して「自分から誘うなんて無理」などと思ったりせず、素直に「好き」を伝え続けて。「いつでもあなたを受け入れる」心で接することが、最大のレス解消法なのです。

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