節約体質に生まれ変わるには?
家賃が手取り月収の2割以下になる物件に引っ越す
最も負担が大きい固定費が家賃なので、まずはそこから手を付けます。手取り月収30万円の人は家賃6万円以下、手取り月収20万円の人は4万円以下の物件に引っ越しましょう。そんな物件はない? いえいえ、都市圏でも探せばたくさんあります。
この原稿を書いている2023年5月、賃貸物件のポータルサイトで調べてみると、東京都内で家賃4万円以下の物件は数多くあります。
手取り月収の半分を強制的に口座から引き落とし、スマホ代も見直し
次に有無を言わせない強制的な貯金をして、限られた収入の中でやりくりする体質を作ります。自動積立定期預金などを利用して、手取り月収の半分を強制的に口座から引き落とし貯金をします。手取り月収20万円の人なら毎月10万円を貯蓄することになりますから、1年で120万円貯まります。月収20万円-家賃4万円-貯蓄10万円=6万円で生活することになります。つまり食費も水道光熱費も込みで6万円以内に収めなければなりません。
大手キャリアのスマホ代も安くなった昨今、スマホ代に月2000円以上払っている人は、仕事で必要とか家族の分のテザリングをしているとか特別な理由がある人でなければ、見直ししたほうがいいでしょう。住んでいるエリアにもよりますが、街中でもWi-Fiスポットは増えており、それほどデータ通信量を消費することもないでしょう。
食費は1日500円で収める
あくまで一人分というイメージですが、食費を1日500円で収めれば、1カ月の食費は1万5000円で収まります。しかしこれには相当の工夫と計画性が必要です。まず外食は不可能なので、自炊することになりますが、単身者の場合は食材を余らせたり腐らせたりしないよう、朝食・ランチ弁当・夕食の献立を計画的に考えなければなりません。また、クーポンやポイントの活用なども視野に入るでしょう。
洗濯はコインランドリーもあり
洗濯物の量や近隣のコインランドリーの料金にもよりますが、洗濯はコインランドリーで済ませるほうが安くなる人もいると思います。自宅で洗濯するなら洗濯機本体のほか、水道代、電気代、洗剤、柔軟剤が必要ですが、最近のコインランドリーは洗剤・柔軟剤が自動投入タイプなのでそれらの購入が不要になります。
コストをかけない生活をするために、いろいろ工夫の余地がある
これらに加え、洋服はリサイクルショップやフリマで購入する。コンセントがある店舗で充電できるのであれば、スマホとモバイルバッテリーの充電、会社が終わってもすぐに家に帰らずエアコンの効いたショップなどで読書とか(家にいなければ水道光熱費が節約できる)、飲み会は幹事を引き受けて無料とか(幹事が無料になる宴会コースがある)、調べればコストをかけない生活方法はいろいろあります。良し悪しはともかく、これを1年ぐらい続けると、節約体質に変わることができるのではないでしょうか。