今回は、「つい服を買ってしまう」「服をたくさん持っている」人におすすめの、服の整理の仕方や減らし方をご紹介します。
服を一度に大量処分する人は……
SNSによく投稿されている、「着ていない服を大量に処分した」という内容と共に何袋もの衣類が積み上げられている写真。思い切って処分してスッキリ! もう着ない服は買わないだろうと思いきや、そのような人は、また数年後に同じような事態に陥っているものです。お金を出して買ったけれど、結局ほとんど着ない服が多いのでしょう。もったいない話です。
それでは、どのように持っている衣類を管理すると、無駄な買い物をしなくて済むのでしょうか。
基準は「何年着ていないか」よりも「アイテムごとの枚数」
よく聞く衣類を処分する基準に、「〇年着ていないから捨てる」というものがあります。所有する衣類の枚数がそこそこの人であれば、この基準でOKです。しかし、何度も大量に捨てた経験がある人は、この基準だけでは足りません。つい服が増えすぎてしまう人は、「アイテムごとに枚数を決める」ことが大切です。春のトップス◯枚、ブラウス◯枚、ジーンズ◯着といったように、まずはアイテムごとに所有する枚数を決めましょう。実際の衣類の数は見ずに、「生活していく上で何枚必要か」というのを頭の中で考えながら決めていきます。
衣類をアイテムごとに取り出し、必要な枚数だけを残す
次にするのは、衣類をアイテムごとに全て取り出し、残すか・残さないかを分類する作業です。全ての衣類を一度に取り出すと分けづらくなるので、アイテムごとに作業をするのがポイントです。取り出してみると、意外と似たような色やデザインのものを複数持っていることが分かるはず。ここから、自分で決めた枚数まで減らしていきます。
余裕があれば、このとき残った服をスマートフォンなどで写真に撮って、アイテムごとにフォルダー分けし、自分が持っている服をいつでも確認できるようにしておくといいでしょう。外出先で服が欲しいと思ったときに「似たようなの持ってる」と思いとどまる材料になります。
引き出しに収納するときは縦収納
整理して残った服は、一目で何がどこにあるかが分かるように収納するのが理想です。可能であれば、ハンガーに全ての服を掛けられるといいのですが、かなり広いスペースが必要になるので、そうもいかないでしょう。衣装ケースやクローゼットの引き出しなどに収納する場合は、縦収納がおすすめです。重ねて収納すると、下のものが見えなくなる上、下から取り出す際にぐちゃぐちゃになってしまい、その後の整理整頓がおっくうになってしまうからです。
縦収納の具体的なやり方をご紹介します。
▼仕切りケースを使った縦収納 最近普及し始めている、仕切りがついた衣類収納ケース。仕切りの幅にさまざまなタイプがあり、厚手のセーターやパーカーから、ジーンズ、Tシャツなどアイテムに合わせて使うことができます。
▼丸めて縦収納 Tシャツなどは、丸めるだけで縦に収納することが可能です。シワにもなりづらく、引き出しを開けたときに取り出しやすいのでおすすめです。
▼クリアフォルダーを使って縦収納 書類整理に使うクリアフォルダーも衣類収納に使うことができます。スカーフや薄手のインナーなど、よりコンパクトに収納できる場合は、クリアフォルダーをカットすれば、サイズを合わせることも可能です。
着た服と着ていない服を分けてしまう
着用したものと着用していないものを分けてしまっておくと、処分すべき衣類を判断しやすくなります。洗濯をし、収納に戻すタイミングで分けておきましょう。ハンガー収納の場合も、衣装ケースなどに収納する場合も、仕切りを入れて、着た服と着ていない服を分けるようにするのがおすすめです。仕切りがあることで、着ていない衣類が明白になり、着ることなく一定期間が経ったものの処分がしやすくなります。
整理整頓の際は、所有する数を決める、モノのありかをはっきりさせる、戻しやすい収納にする、使っていないものを明確にするという流れにすると、自分にとって必要なものだけが残り、スッキリと収納することができます。衣類収納にお困りの方、ぜひお試しください。