仲良し夫婦の秘密……夫の浮気は「相談できない」「恥ずかしい」
夫のLINEで偶然にも4年越しの「浮気」が発覚。解決策はあるのか?
悩ましいのは、仮に自分の夫が浮気をしている場合でも、その事実を周囲にはなかなか打ち明けにくいという点です。「夫婦の事情をあからさまに話すことが恥ずかしい」「自分に落ち度があるようで相談しにくい」などと、心のなかのモヤモヤした思いを抱え続けていくのは想像以上にキツいものがあるでしょう。
先日も、こんな相談がありました。結婚15年目、小学生と中学生の二人の子どもの母親のA子さん(40歳)は、夫(41歳)が浮気をしていることに気づいたものの、半年間誰にも相談できず、勇気を振り絞ってようやく筆者のところを訪れた、という経緯があります。
そんなA子さんが浮気相手から夫の心を取り戻す方法について、筆者が提案したケースをご紹介します。
相談:A子さん(40歳)……LINEで夫の浮気が発覚
「半年前、偶然にも夫のLINEのトーク履歴を私が見てしまったことがきっかけで、4年以上続いている浮気相手がいることを知りました。浮気が発覚した当初は、夫を問い詰めたりなじったりして相当もめたのも事実。夫が浮気に走ったのは私にも責任があるのかと思い、謝ったりこれまでの態度を改めたりもしました。その結果『彼女とは別れる。二度と浮気はしない』と約束したので、浮気相手とは縁を切ったと信じていたのです。
ところが先日、夫はまだその浮気相手と続いていることが発覚。というのも、夫から『お前には申し訳ないと思っているけれど、別れてくれないか』と離婚を切り出されてしまったのです。さすがにショックで悲しくて、今はもう『別れるしかないのかな』と毎晩泣いています。
子どもたちはもちろん、両親や友人、職場の人たちからも『仲良し夫婦』と思われていることもあって、まさか離婚寸前だとは誰も想像していないはず。私もまわりから「サレ妻」と思われたくないので、いまだに誰にも打ち明けることができずにいます。
正直な話、私は別れたくありません。ですが、夫は私への愛情はないようです。このまま夫の言うように離婚を受け入れるしかないのでしょうか……」(A子さん)
A子さんへの提案:夫や浮気相手を「責めない」方法
離婚は最終手段。まずは、そこに至るまでに打つべき手がたくさん残されていることを自覚しましょう。たとえば今回のA子さんのケースも、たしかに一見、「もう離婚という選択肢しかないのでは?」と思えるかもしれません。ですが、そう思えるならなおさら、「夫婦関係を修復するために、捨て身になって努力する」という方法もあります。
具体的に私が提案したのは、二人の子どもと夫の親を巻き込んで、夫を責めるのではなく「本当にあなたが必要です」「私たちはあなたのことをこよなく大切に想っています」ということを伝えること。そして、これまで15年という間に夫婦で乗り越えてきたさまざまなことや、そこで感じたうれしかったことなどを、感謝の気持ちとして夫にきちんと伝えること。この2点を実践してみるよう、うながしました。
というのも、うわべの愛情にほだされて浮気相手と一緒になる決心をしたような優柔不断で優しいところのある男性は、ふたたび妻が愛情を持って接することでフラフラと妻の元に戻ってくる可能性もあるからです。つまりポイントは、夫や浮気相手を“責める”のではなく夫の優柔不断で優しいところを“攻める”ということです。
実際、この方法を実践したところ、少し時間はかかりましたが、夫はA子さんと子どもの待つ家庭に戻ってくることになったのです。「妻からはもう愛されていないのかと思って、浮気を続けてしまった」という夫の言葉も印象的でした。
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「もう離婚しかない」と思える局面を迎えても、夫の心を取り戻す方法は必ずあります。大切なのは、自分が幸せになるためには決してあきらめない、という強い気持ちなのです。
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