ご焼香ってどんな所作だったっけ?
お葬式のお作法は、宗教が違う場合はもちろんのこと、なじみのある仏式であったとしても、宗派による細かい違いがたくさんあります。参列した人が、作法の間違いに気付いてあわてていたとて、明日は我が身と思って、見て見ぬふりをするのが大人というものです。「そのお葬式の宗派の焼香の作法は、お香を少し手に取り額に当てて念仏を唱え、その後に炭の上にまくという作法でした。私のひとつ前で焼香をしている方は、その作法がわからなかったようで、お香を手に取り、口元につけてその後パラパラッとしていました。ああ、もうちょっと上!と声をかけられるわけもなく、後ろからそっと見守りました(30代・女性)」
「母の友人がご焼香に立ったのですが、迷わず香炉に思いっきり指を入れ、あまりの熱さに大声で『あっつー!』と叫びながら高く飛びました。母の友人はクリスチャンで、恐らく日本のお葬式は初めてだったのではないかなと思いましたが、飛んだ姿がおかしくて笑いが堪えきれず吹き出しました(30代・女性)」
「手前の人が線香を2本立てていたので、真似しました。それを見ていた親戚から、あとになって『ここでは線香は1本だよ』と言われました(50代・男性)」
間違いの連鎖! 「もう、教えといてよ~」と、親戚のおっちゃんに愚痴をこぼしちゃいますよ。
「初めてお葬式に行ったときのこと。両親に焼香の仕方を聞くのを忘れてしまったのでやり方が全然わからなかった。他の人を真似しようにも、列に並んでいるのでそれもできず、ドキドキしていましたが、わからないものはわからない。指でつまむ程度でいいのに、とりあえずお香をむんずと手づかみで持ってしまい、前で見ていたご遺族の方に少し笑われてしまった(20代・女性)」
力士の塩か! いやもう、儀式の作法なんて、日常でしない動作がほとんどです。これはもう致し方ありません。
そして、とうとうご焼香ロボが登場しました。
「宗派の違うお葬式でご焼香の所作がわからず、見よう見まねでやったらロボットみたいになってしまった(30代・女性)」
とりあえず、故人の宗教と宗派がわかったところで、「葬式 作法 〇〇教 〇〇派」と検索窓に入れて、この身に降りかかる危機をともに乗り越えていきましょう!
逆、逆!
今までは、「所作」の小さなお話ですが、次はなかなか大胆なやつです。「葬式なのに白いネクタイをしてしまった(20代・男性)」
「父方の祖母が亡くなったときに、母親が葬儀場への差し入れにお赤飯を持って行ってしまいました。その後、親戚のおじさんに注意されていました(30代・女性)」
いや、逆、逆! とはいえ、国によっては、お葬式を象徴する色が「白」なんていうこともあって「白いハンカチは不吉」とされるという話もあります。本当にそれぞれですよね。
最後は、まあ、これもある意味「逆」というエピソードでおしまいにしましょう。
「祖父の遺影写真を葬儀屋さんに渡した際、祖父の目の前に隣の人が持っているコップが映り込んでしまっていて邪魔なので、『コップを取り除く修正をしてください』と依頼しました。後日、遺影を確認したら、写真にいたのは祖父ではなく祖父の隣でコップを持っていた男性でした(20代・女性)」
やり直し!
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