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木造住宅・木の家/木を活かした空間づくり

地震や火災・台風から家族を守り、自宅で安心して避難生活もできる住友林業の家

日本は自然災害が多い国で、毎年のように被害のニュースが届きます。地震や台風などの災害、また火災にも強いのが住友林業の木の家。まるでシェルターのような、安全を守る家の技術や工夫について見ていきましょう。

提供:住友林業
若狭 悦哉

執筆者:若狭 悦哉

木造住宅・木の家ガイド

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住友林業が考える、自然災害時の家の役割

住友林業
安全で快適な暮らしを送るために、家に求められる重要な要素が防災性能です。木造建築のスペシャリストであり、災害対策にも力を入れている住友林業に、災害に強い家とは何かを聞きました。

「住友林業の防災の考え方は、大きく分けて2つあります。ひとつめは、災害が来たときに“家が家族と財産を守る”ということ。次に、災害が起きてしまった後も、できるだけ“家で暮らしを続けられる”ようにする、ということです」というのは営業推進部の中野 邦彦(ナカノ クニヒコ)さん。

「家が倒壊しないための強度だけでなく、安心して避難生活を送るためには、ライフラインの確保も必要になってきます。ですから、災害時の電力や水の確保、暑さ寒さへの対策など、さまざまな設備や工夫を用意しております。平常時は安心でスマートな暮らしの役に立ち、万が一の非常時は快適性を維持できるような提案をしています」(中野さん)
 

家が守る(1) 巨大地震や余震に強い構法で壊れない

住友林業の家といえば、ゆったりと広い空間づくりが可能になるBF(ビッグフレーム)構法が知られています。

「このBF構法は耐震性も非常に高く、巨大地震や繰り返される余震に強いのが大きな特徴です。地震で家が倒れないのは当然として、柱などの構造躯体が壊れないことが、自宅で避難生活を送れるかどうかの大切なポイントになります」(中野さん)
住友林業
「BF構法の主な構造材となる『ビッグコラム』は、一般的な柱と比べて約5倍もの太さがあり、しっかり乾燥させた板材を何層も重ねて強度を高めています」と話すのは、家のテクノロジーに詳しい技術商品開発部の桜井 貴幸(サクライ タカユキ)さん。

住友林業では、防災の性能を確認するためさまざまな実験を実施しています。実際に、BF構法の家はどのくらいの地震に耐えられるものなのでしょうか。

「振動実験を行った結果、東日本大震災と同じ震度7クラスの巨大地震には22回、震度4~6弱程度の地震なら224回の加振に耐える、というデータが出ています。

耐震性の実験は揺れに強いとされる四角い外周の家ではなく、住友林業ではリアルを追求し、大きい開口部やバルコニーがあるような、実際の家に近い凹凸の外周の3階建てモデルで行っています。もちろん立地やプランによっても異なりますが、BF構法は十分な耐震性が維持できると言えます」(桜井さん)
住友林業 

家が守る(2) 木の特性と構造・外壁の工夫で火災に強い

火災に対しては、木の家は燃えやすいと思われがち。でも木材は芯まで燃えてしまうことは少なく、逆に鉄は高熱で溶けてしまいます。骨組みの強度を見ると、実は木材の方が火災に強いのだそう。

「火災は、自宅の室内からの出火と、近隣からのもらい火の2種類があります。まず室内からの出火を抑えるために、住友林業の木の家は『ファイヤーストップ構造』という技術を採用しています。万一火災が起きたとき、火の通り道になりやすい壁や天井の内部を区分し、骨組みまで火が回ってしまわないようにする仕組みです。
住友林業
また、近隣からのもらい火に対しては、外壁に燃えにくいモルタルやサイディングを使用しているので、延焼を抑えることができます。家の中と外の両面から耐火性を高めて、ご家族と住まいを守ります」(桜井さん) 

「客観的に、耐火性への評価がわかりやすいのが火災保険料です。5年間の火災保険の例では、住友林業の家は一般の木造住宅に比べて保険料が半額以下になり、RC造や鉄骨造と同等というケースもあります」(中野さん)
 

家が守る(3) 台風や豪雨に耐え、雨水の侵入も防ぐ

台風や豪雨による被害は、各地で毎年のように起こっています。広域で甚大な水害をもたらした2019年の台風19号や、最大瞬間風速57.5m/秒を記録した台風15号は記憶に新しいところ。

「住友林業の家は、骨組みと基礎を強く固定する技術によって、耐風性能実験で最大風速88m/秒まで耐えることを実証しています。

屋根のすき間や外壁には、水が浸入しにくい部材を設定しました。防水性能については、実物大の家のモデルを使い、1時間あたり240mmの雨量と最大風速60m/秒 の風圧を発生させる試験でチェックしています。気象庁によれば、車の運転が危険となる猛烈な雨が1時間あたり80mm以上なので、その3倍の雨量での過酷な試験となっています」(中野さん)
住友林業
「また、家の基礎部分も重要で、いったん浸水してしまうと非常に水抜きがしにくい場所です。復旧作業にも大きな影響が出るので、外からふたを開けて水を流すような工夫が組み込まれています」(桜井さん)
住友林業

浸水時に基礎に溜まった水を排出するための「災害用基礎水抜きスリーブ」。平常時はグレーのふたで閉じています。


次のページでは災害後の避難生活についてご紹介します >>

<関連リンク>
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