もう1つは、政府によるスマートフォンの値引き規制の影響です。かつては携帯電話の料金プランと一緒にiPhoneを購入することでiPhoneを激安価格で購入できたのですが、そうしたセットでの販売方法が2019年の電気通信事業法改正で禁止に。加えてここ最近増えていた「1円スマホ」などと呼ばれるスマートフォンの激安販売手法も、2023年後半には規制が入る可能性が高いと見られています。
加えてアップルの戦略上、従来より一層高額なハイエンドモデルに力を注ぐ傾向が強まっており、2023年は現在のところ、低価格で購入できるiPhoneとして人気を博していた「iPhone SE」の新機種が投入されていません。これら一連の状況を考慮するに、今後円高になったり、アップルの戦略が変わったりしない限りは当面iPhoneが高いという状況が続くのではないかと考えられます。
「中古iPhone」の人気が高まる
そこで最近、注目が高まっているのが中古のiPhoneです。これまで日本ではiPhoneが安く買えたことから中古のiPhoneを購入する人は多くなかったのですが、iPhoneの高額化が加速していることから、手ごろな価格で買えるiPhoneを求めて中古のiPhoneを選ぶ人が増えているようです。最近では中古ショップだけでなく、携帯各社も自社で厳選した中古のiPhoneを販売するようになったことから、より中古のiPhoneを買いやすくなったといえます。
機種選びの最重要ポイントは「OSアップデート」
ただ中古のiPhoneは安い一方で、新品とは違った見極めが必要になります。本体、画面の傷やバッテリーの状態だけでなく、SIMロックが解除されているか、ネットワーク制限がかかっていないか……などそのポイントは多岐にわたりますが、最初の機種選びで注意すべきはiOSのアップデートです。iOSのアップデートができなくなると今後提供される新機能が使えなくなるのはもちろん、セキュリティに問題が生じても修正がなされず、危険な状態でiPhoneを使わなければいけなくなってしまいます。
iPhoneはAndroidと比べOSのアップデートを長期間提供する傾向にありますが、あまり古い機種を選ぶとOSアップデートが終了してしまっているので、最低でも現在提供されているOSの最新バージョンまでアップデートができる機種を選ぶ必要があるでしょう。
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