ブルガリの“美学”の中に泊まる!
2023年4月4日(火)、8年の構想を経て、ついに「ブルガリ ホテル 東京」が開業しました。場所は、東京駅八重洲口の複合商業ビル・東京ミッドタウン八重洲の40階から45階。そこはローマの宝飾店としてスタートし、約140年、世界中に美しいものを提供し続けてきたブルガリの美学が凝縮されたような空間。その中に滞在できるという、唯一無二の特別なラグジュアリーホテルです。超高層階! 気になる6フロアの構成は?
6フロアの大まかな構成は次の通り。【40階】
・レセプション
・「ザ・ラウンジ」:軽食、スナックのメニューが1日中楽しめ、午後にはハイティーを味わえるスペース
・「イル・リストランテ ニコ・ロミート」:屋内62席、屋外36席。ミシュラン三ツ星シェフであるニコ・ロミート監修のイタリアンレストラン
・「SUSHI HOSEKI」:ミシュラン三ツ星を獲得した鮨職人・行天健二氏監修の、石庭を眺めるカウンター8席のみの鮨処
・「ブルガリ ドルチ」:ブルガリ イル・チョコラートのチョコレートや、ニコ・ロミートの手掛けるペストリーの並ぶショップ
・ボールルーム
・「ブルガリ スパ」:高層ビル群を眼下に臨む浮遊感の心地いい25メートル屋内プールを備えたラグジュアリー空間
【41階~44階】
・全98室の客室。44階には面積400平方メートルの「ブルガリ スイート」も。
【45階】
・「ブルガリ バー」:
ブルガリ ホテル 東京のシンボル的存在とも言える最上階のバー。2つの屋上テラスの間にあり、歴史あるイタリアの庭園に佇む古いあずま屋をイメージしている。天気の良い日には富士山が見えることも。
ブルガリの美学と歴史を感じるホテル
ブルガリ ホテル 東京の美意識は、なんと車寄せの路面からスタート。採用されているローマの伝統的な石舗装、サン・ピエトリーノという石畳は、18世紀に教皇の馬車がサン・ピエトロ広場を周回するときに、スムーズかつ安全に走れるよう導入された舗装だそうです。建物に一歩足を踏み入れるとブルガリの伝説的なジュエリーのスケッチの数々がカラフルに壁を飾り、メインロビーのある40階でエレベーターを降りると、出迎えてくれるのは50年代、60年代にブルガリ本店前で撮られたセレブリティたちの写真。ウエスタンヒーローのジョン・ウェインや、オードリー・ヘップバーンの親子2ショットなど、貴重かつ歴史を感じさせる写真を楽しめます。
またさりげなくどこからかブルガリのパフュームの香りが……。これは五感でブルガリの世界を感じてほしいという思いからだそう。
その他にもブランドのシンボルである「エイトポイントスター(八芒星)」が40階のロビーの床にデザインされていたり、ブルガリのコレクションのインスピレーションの源となったローマのカラカラ浴場を彷彿とさせるモチーフが、プールの壁面のモザイクや、廊下のタペストリーなどにデザインされるなど、館内はブルガリゆかりの“美”であふれているのです。まさにブルガリの“美”に包まれるホテルといえるでしょう。
空間の贅沢
ダイニングやボールルーム、プール、客室などを巡っていて印象に残るのが、空間の贅沢な使い方。どのフロアも天井が高く、ボールルームなどはフロア3階分に相当する高さを誇ります。通常のホテルの天井の高さだったなら2倍の客室数をとれたそうですが、開放感を重視して高さを優先したそうです。また最上階のバーの屋外テラスは111席ありますが、こちらも眺望や開放感を重視して屋根を作らず、天候が悪い時にはクローズという潔さ。「気持ちよさ」に対する意識の高さがうかがえます。
洗練された眺望
各ダイニングやバー、スパのプールなどからは、高層ビルや東京駅など洗練された眺望や夜景が望め、ホテルの大きな魅力となっています。特にイタリア屈指のブランドの高級家具と日本の伝統的な要素が絶妙にミックスした客室は、天井から床まで全面ガラス張りの窓からの眺望がため息もの。通常より高さのあるベッドに比べソファが低めなのですが、これは空を見上げるように景色を楽しんでほしいという粋なはからいです。
1室の宿泊料は1泊25万円から(税、サービス料別)。ブルガリ ホテルズ & リゾーツはこの後もローマ、マイアミ、モルディブ、ロサンゼルスで2026年までに順次開業予定。勢いのあるホテルブランドが、ひと足先に日本上陸です。
<DATA>
ブルガリ ホテル 東京
画像:Bulgari Hotels & Resorts