まず結論からお伝えすると、筆者はiPhoneで撮影した写真をすべてAppleのクラウドサービス「iCloud」にアップロードすることを決意。月額1300円のサブスクリプションサービス「iCloud+」を契約し、2TBの容量を確保しています。
なぜなら、これがもっとも「楽」だからです。
撮影した写真をどこかに移動させたり、アップロードする手間もありません。iPhoneのストレージ容量がパンパンになってしまう問題からも解放されましたし、優秀な検索機能により整理整頓の面倒くささもありません。
筆者がやっていることといえば、写真を撮ることだけ。あとはすべて自動的に処理されるようになっています。
それではiCloud+による写真管理を選んだ理由について、具体的に紹介します。
iCloud+のプランと機能
まずはiCloudの概要を紹介します。iPhoneユーザーがiCloudにサインアップすると、無料で5GBのストレージが付いてきます。しかし5GBとは些細なもので、バックアップを取るだけでほとんど残りません。
有料の「iCloud+」に契約すると、料金に応じてストレージを獲得できるほか、いくつかの追加機能を利用できます。ただ、多くの人にとってはストレージの増量以外の機能を活用する場面はあまりないかと思います。
・「iCloud+」のプランと各料金
各種料金と機能については以下のとおりです。
・iCloudの容量が増える
iCloudのストレージの使い道は、主に「バックアップファイルの保存」「写真・ビデオ」の2つです。その他、アプリのバックアップにも使われますが、割合としてはわずかですね。 それでは、筆者がiCloudで写真を管理することで感じているメリットを以下で紹介していきます。
メリット(1)iPhoneのストレージがいっぱいになる問題から解放される
とにもかくにも、一番の恩恵は「iPhoneのストレージがいっぱいになってしまう」ストレスから解放されたことです。iPhoneの設定アプリから「iCloud写真」をオンにしておくと、すべての写真とビデオがiCloudに自動的にアップロードされるようになります。
無料の5GBだと即座にストレージがいっぱいになってしまうので、ほとんど活用できませんでした。しかしiCloud+で容量を追加すれば、写真とビデオをクラウド上で十分に保存できるようになります。
これにより、iPhoneの中に保存されていた写真やビデオがクラウドに移行されますので、iPhone自体のストレージに余裕が出るようになります。 クラウド上にアップロードされた写真やビデオは、今までと変わらず写真アプリから確認できます。しかしiPhoneのストレージは必要最低限の分しか使われません。
これには、ちょっとカラクリがあります。iPhoneから見られるこれらの写真やビデオは、実はオリジナルのものではありません。最適化された、サイズの小さいものなのです。
オリジナルのデータは、ダウンロードするときに取得できますが、日常的にチェックする時はサイズの小さいものを見ることになります。これにより、iPhoneのストレージは圧迫せずに、管理/運用できるようになるのです。
メリット(2)アップロードの手間が不要! すべてのAppleデバイスで同じ写真を閲覧できる
上述したとおり、iPhoneの設定アプリから「iCloud写真」をオンにしておくと、すべての写真とビデオがiCloudに自動的にアップロードされるようになります。この「自動的に」という点が非常にすばらしい! 筆者はただ写真やビデオを撮るだけ。整理整頓の手間や操作は必要はなく、勝手にどんどん写真が保存されていきます。
保存された写真は、他のAppleデバイスからも閲覧可能。iPadやMacでもシームレスに連携してくれます。
メリット(3)優秀な検索機能により整理整頓の手間がいらない
iCloudに保存された写真やビデオはすでに2万5000枚を超えましたが、整理整頓などの作業は一切行っていません。「後から見返しやすいように、アルバムを作って……」なんて手間は不要です。なぜなら、iPhoneの写真アプリには優秀な検索機能があるからです。撮影場所や日付から探すことはもちろん、写真に写っている人の顔を識別して、その人が写っている写真だけを抜き出すなんてこともできます。
また「花火」「結婚式」「春」といったキーワードから検索することもできます。さまざまな角度から写真を探し当てることができるので、整理整頓をする必要がありません。必要な写真は、必要になったときに探せばいいのです。
最後に
筆者は以前、iPhoneで撮影した写真の一部を「Google Photo」で管理していたのですが、その場合、Google Photoにアップロードした写真やビデオをiPhoneから削除する必要がありました。この手間が面倒くさくなってしまって、結局iCloud+を使うようになったのです。Apple製のデバイスを使っている人なら、この手軽さに間違いなく感動することでしょう。月額料金は掛かりますが、興味のある人はぜひ試してみてください。