人間関係

「コスメカウンターで大散財」「気合いのメイクで爆笑された」化粧復活の悲喜劇が大発生中?

マスク着用が任意となり、いまやすっかり不慣れなマスクなし生活に右往左往する人が増えているようだ。とくに女性は、久々のメイクをめぐり苦悩している。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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コロナ禍がいくぶんおさまり、マスク着用も任意となった今、いろいろな立場の人が右往左往している状況が耳に入ってきた。「顔パンツ」とまで言われたマスク、はずすも着け続けるも苦悩が生じているようだ。

化粧品を大量買い、思わぬ散財

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勤務先がいち早くリモートになり、家で仕事をしていたマサミさん(38歳)。ひとり暮らしのため、気ままな生活が身についてしまったという。

「仕事ももともとフレックスですし、会社から監視されることもなかった。会議はたびたびありましたが、TシャツでもOKでした。とにかく一定の仕事さえしていればいいという状態だったんです。うちの会社、まずは社員の体調が優先ということで、入社以来、初めていい会社だなと思っていました(笑)」

ここ1年半ほどは月に2~3回ほど出社していたがマスク着用、食事中の私語厳禁で、彼女も自席でささっとランチをすませていた。

「昨年終わりごろから順次、出社するようになりました。私のいる部署も、今後はできる限り出社という方向になって。さらにマスクも任意となったので、社外の人との交流もだんだん元のようになりつつあります。もちろん状況を見ながらですが、私もマスクをはずしたほうがいい場面が増えてきたんですよねえ。ところが3年、化粧もしていないのでちょっと焦りました(笑)」

つい先日、デパートの化粧品売り場に立ち寄った。そもそも化粧ってどうやってやるんだっけというほど何もかも忘れていたというマサミさん。

「洗顔して化粧水つけて美容液つけて、まではわかるんですが、もともとあまり化粧に興味があるほうでもなかったので、その後はどうやるんだっけと。今の流行もわからなくなっているし、とあるブランドでメイクの仕方を教わってきました」

その結果、下地にファンデーション、アイブロウやマスカラやシャドウ、チークに口紅と数万円を散財してしまったと笑う。

「1時間かけてバッチリ教わって、ようやく、ああ、そういえばそうだったなと。でもアイブロウなんて以前と流行が変わっていました。私もアラフォーだし、少しは化粧してきれいに見せたい気持ちはある。そう思ったとき、ああ、こんなふうに感じるのも数年ぶりだなと少し感動しました。化粧にそれほど興味がなくても、口紅選んだりするのは楽しかった」

散財したのは痛手だが、気持ちが華やいだのはうれしかったと、彼女は春らしい明るいピンクに彩られた口元を見せてくれた。

気合いが溢れて「ヤバくない?」と笑われて
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