頑張れたいけど「もうこれ以上頑張れない」と感じるときはどうしたらいい?
決して、無理はしないで。「心身の健康」を最優先に
誰にでも「自分のペース」があります。そして「限度」もあります。だから、他の人と比べて「自分も頑張らなくては!」なんて焦る必要はありません。無理をすると、必ずどこかに支障が出ます。体を壊したり、心の病気になってしまったりすることもあるでしょう。
特に、睡眠時間は重要です。忙しければ忙しいほど「睡眠時間を削ればなんとかなる」と考えてしまう人も多いですが、寝不足だとストレス過多に。人と仲違いしやすくなったり、疲労から作業効率が下がったりして、悪循環に陥ってしまいます。
疲れているときは、たとえ仮病を使ってでも仕事を休んだ方がいいこともあります。1日休んで、身体をすっきりさせた方が、翌日から仕事がはかどる場合もありますしね。
成長や向上よりも、「心身が健康でいること」の方が重要です。なぜなら、それを守れなかったら“幸せ”から程遠くなってしまうから。
私たちがまずしなくてはいけないことは、「自分の体と心の声を聴いて行動すること」。そして、「自分の一番の味方&良き理解者になってあげること」です。あなたは、自分にムチを打つようなことをしてはいませんか?
頑張り過ぎる人は、自己肯定感が低い? 自分の長所を知ろう
「もっと頑張らなくちゃ」と思っている人ほど、すでに十分に頑張っていることが多いもの。まずは、「自分が頑張っていること」を認めてあげましょう。また、必要以上に「頑張らなくては!」と思ってしまうのは、自己肯定感が低いからかもしれません。自分を認めていないから、「こんな自分ではダメだ」と責めてしまい、つい無理してしまうのです。
自己肯定感が低く、つい頑張り過ぎてしまうとき、人は「自分よりも優れている人」と自分自身を比べてしまっています。でも、いろいろな角度で見ていくと、「その人よりも自分の方が優れているところ」だってあるはずなのです。
人には、長所と欠点、得意なことと不得意なこと、向きと不向きがあります。計算は苦手だけど、文章を書くのはうまい人。運動は苦手だけど、手先が器用な人。人付き合いは苦手だけど、クリエイティブな才能のある人など、誰もがみんな、自分にとって得意なものがあるのです。
「短所や不得意なこと、向いていないこと」を何とかしようと思うのではなく、「長所、得意なこと、向いていること」を生かせるようにした方が、自己肯定感が上がり、幸せに近づくはず。
私たちは、学校の勉強でも、苦手な科目に対して「頑張りなさい」と言われてきました。でも、そんなオールマイティな人間になることよりも、本来は、自分の得意なことを生かせるようになった方が、自分も楽しいし、周りの人を幸せにできるチャンスも増えるのです。
自己肯定感が低い人ほど、「自分のことを理解できていない」のかもしれません。自分の向き不向きを理解して、長所を生かせるようになりましょう。
本当に好きなことは「頑張るつもりがなくてもやってしまう」もの
自分にとって「好きなこと、心地良いこと」を追求していくと、意外にも、自分に向いていることが分かる場合もあります。本気で探せば、何かしら自分が夢中になれることが見つかるはず。そういったものは、“頑張るつもり”がなくてもやってしまうのです。本当に頑張りたいのであれば、そういった「つい、頑張ってしまうもの」を見つけて、それを追求したほうがいいでしょう。それが仕事につながることもあります。
苦手なことを嫌々やっていても、幸せにはなれません。好きなことを頑張るから、人は輝くのです。好きなことをやっていると、自分の内側から活力が沸きますしね。
もちろん「好きなことで食べていくこと」は簡単ではありません。でも、「“好きなことに関連していること”で生活費が稼げるもの」であれば、選択肢は広がります。例えば、演劇などで芝居をすることが好きなら、劇場での仕事を探したり、お客さんに案内をするような仕事が向いていたりする可能性もあります。
もし頑張りたいのだとしたら、「頑張るつもりがなくてもやってしまうもの」、そして「本心から頑張りたくて仕方がないもの」を見つけることから始めましょう。頑張りたくないことを頑張る必要はありません。それでは、自分が弱っていく一方です。
とはいえ、忙しい現代人は、ついつい頑張り過ぎてしまう場面も多いでしょう。常に自分の体と心の状態を知り、自己をねぎらい、無理しすぎない程度に生きていきたいものですね。