1. 2年後返却するプログラムを利用する
1つ目は、大手通信会社と2年後に端末を返却する契約をして、2年間安価に利用する方法です。NTTドコモ(docomo)、KDDI(au)、ソフトバンク(SoftBank)がこのシステムを提供しており、端末を割賦購入して2年間経過した後、端末を返却すると残りの支払いを免除する端末購入サポートプログラムを用意しています。 NTTドコモを例にすると、「スマホおかえしプログラム」で端末を36回払いで購入し、その端末を2年以内に返却することで、最大で12回分の支払いが不要になります。例えば「iPhone 14 Pro」を購入する場合(2023年3月現在、端末価格17万4130円)、分割支払金(1~23回/月)が3798円×23回で合計8万7370円となり、2年後に支払う支払い分割支払金(24回目)は8万6760円。これが端末を返却することで、分割支払い金が免除される仕組みです。
つまり、2年後に端末を返却する必要がありますが、端末価格の半額程度で分割購入できる仕組みです。高額なハイエンドスマートフォンの場合、半額でも大きな金額となるため、最新機種を購入する場合に有効な手段となります。
KDDIは「かえトクプログラム」、ソフトバンクは「新トクするサポート」として、同様の分割購入プログラムを用意しています。
2. 店頭キャンペーンの端末一括購入を利用する
2つ目は大手量販店で購入する場合の方法です。店舗ごとにタイミングが異なりますが、機種によっては店頭キャンペーンで端末一括購入ができる場合があります。 例えば都内の某量販店では、NTTドコモの「Xperia 10 IV SO-52C」(2023年3月現在、端末価格5万3152円)を端末一括購入で2万2001円で販売していました。回線契約は不要でこの価格です。仕組みとしては、購入と同時に回線が解約され、端末だけ購入できる形というものです。通信会社や量販店の各種割引が適用され、最終的にこの価格となります。
この方法は店頭キャンペーンのため、開催時期は不定期、店頭での確認が必要となります。端末一括購入のため、「スマホおかえしプログラム」のように端末返却は不要となります。
3. MNPキャンペーンを利用する
各通信会社は、乗り換えのMNPキャンペーンを頻繁に行っています。MNPを利用すると割安で端末を購入できる仕組みです。特に格安SIM各社は価格が大幅に安い端末を用意しており、お得に購入できます。例えばIIJmioの場合、中古の「iPhone 8(64GBモデル)」が一括払い2万1010円(2023年3月現在)のところを、ギガプランMNP限定特価が一括払い9980円となります。MNPを利用した場合、端末購入のタイミングではなくても、キャンペーンを利用して端末を購入しておくことをおすすめします。
価格が高騰しているスマートフォンですが、分割購入やキャンペーンをうまく利用してお得に入手していきたいですね。