男のこだわりグッズ

羽田エアポートガーデンに「コクヨの直営店」がオープン!限定品、体験型コーナーに文具好きもくぎ付け

羽田空港第3ターミナルに隣接した「羽田エアポートガーデン」は、飲食店から雑貨店、食品からホテルなどまで用意された施設です。そこに、文具メーカー大手のコクヨが出店した直営店が「KOKUYODOORS(コクヨドアーズ)」。コクヨの文具、日本の文房具の入り口になるようにと名付けられた新店舗の注目ポイントを紹介します。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

羽田空港第3ターミナル直結の「羽田エアポートガーデン」内に、2023年1月31日、コクヨの直営店「KOKUYODOORS(コクヨドアーズ)」がオープンしました。
 

海外向けギフトショップと本格的文房具店の融合

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羽田エアポートガーデン内にオープンした、コクヨの直営店「KOKUYODOORS」の外観。営業時間は当面の間10~20時。定休日は羽田エアポートガーデンの休業日に準じる。

国際線ターミナル直結ということで、海外向けのお土産物店的な要素も十分ありながら、ギフトショップ的な楽しさや、文具好きの日本人も行ってみたくなる要素、日本の文房具の面白さ、便利さを広く伝えるアンテナショップ的な役割も含んでいるのが面白いところ。あまり、他で見ることのない、複合型の文具店になっています。

第3ターミナルから羽田エアポートガーデンに続く通路は、片側が窓、片側には店舗が並んでいます。そこを抜けるとエアポートガーデンの2階です。道なりに右に歩いていくと、紀ノ国屋や北海道くらし百貨店などを越えた5軒目が「KOKUYODOORS」です。

・コロナ禍を経てやっとオープン
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店内は、棚が低く見通しも抜群。コーナー分けも分かりやすく、良く考えられたレイアウトです。

白で統一された内装は、ちょっと見た感じは文具店ぽくないので、見逃さないようにしてください。

本来は、2020年4月にオープンする予定が、コロナ禍で施設自体のオープンが延期になっていました。デザインも内装も、一部商品の仕入れなども終わった状態で3年経っているのですが、品ぞろえも、デザインも古さを感じず、むしろとても新鮮に見えるのは、当初からかなり先を見て構想された店舗だったのでしょう。
 

直営店ならではの限定商品もいろいろ

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ショップ限定品の数々。

まず、注目したいのは「KOKUYODOORS」の限定商品です。薄手のハードカバーで扱いやすいロングセラーのノート「測量野帳」の限定色バージョン「KOKUYODOORS オリジナル 測量野帳」550円(税込。以下同)、やはり限定色で限定柄の「KOKUYODOORS オリジナル マスキングテープ」330円、文具柄の「KOKUYODOORS オリジナル 超撥水風呂敷」3300円、中に限定柄が印刷された透明シートが入った「KOKUYODOORS オリジナル ソフトクリアケース」が「A4サイズ」550円と「A5サイズ」440円の2種類。

測量野帳とマスキングテープの限定色は、歌舞伎の定式幕などをイメージさせる柿色と、日本古来の藍色、それに白を加えた3色。測量野帳には裏表紙に「KOKUYODOORS」のロゴも入ってます。ハードカバーで立ったまま書くのにも便利ですし、薄くて持ち歩きやすいので、旅に持っていくメモ帳として、ここで買ってポケットに入れておくのも良さそうです。

・お土産にぴったりな「文房具の詰め合わせセット」
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限定のソフトクリアケースにショップおすすめの文具を詰めたセットも販売。「KOKUYODOORS オリジナル 厳選文具セット」4000円と「KOKUYODOORS オリジナル まなびセット」2000円があります。また、自分でオリジナルのセットを組むこともできます。

店舗内にある文房具を自分で選んで、レジで限定の「ソフトクリアケース」に入れてもらって、お土産の文具セットを作ることもできます。ケースの中にはプチプチも入っているので、移動中も安心ですね。また、スタッフが選んで、クリアケースに入れたセットも販売されています。

・人気商品を体験できるコーナー
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人気文具に触れられる「文具タッチアンドトライコーナー」には、使い方を説明するディスプレイも用意されています。

店内は、キャンパスノートの原紙を使った巨大なロール紙が用意された、紙の質と書き心地を体験できるコーナーや、コクヨの人気商品を実際に触って確かめられる「文具タッチアンドトライコーナー」といった、体験型の棚も用意されています。海外の方に向けた、日本の文房具の性能のアピールでもありますが、日本人でも意外と知らない「文房具の最先端」を知ることができるコーナーでもあります。
 

雑貨感覚で買えるお土産用文房具とは?

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色とりどりのドットライナーや消しゴム、メモ帳などをつないだ、お土産用のキャンディのような「連袋」は各1500円。

また、限定のクリアケースに入れられたギフトセットのコーナーや、まるでお菓子のように色違いのテープのりや消しゴム、メモ帳などがつながっている「連袋」のコーナーといった、ギフトショップ的な要素も備えられています。

この、「連袋」が面白くてかわいいのです。いわゆるばらまき用のお土産物なのですが、同じ製品の色違いがつながっているのは、とてもかわいくて、しかも、モノはガチの文房具なのにとても雑貨感があるように見えて意味もなくほしくなります。

・KOKUYODOORSならではの特別商品
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連袋の「和柄キャンパスノート 5連セット」は、連袋用にデザインした特別仕様。

この「連袋」は、すでに文具女子博では先行販売され大人気となった製品ですが、ここでなら、いつでも購入することができます。また、このつながったシリーズに入っている「和柄キャンパスノート 5連セット」1500円は、ここだけのデザインを用いた特別仕様になっています。

その他、筆記具をあまり作っていないコクヨですが、文具好きのスタッフが厳選した他メーカーの筆記具を集めたコーナーや、海外で人気が高いルーズリーフのコーナー、コクヨのノートが各種そろうコーナーに、学習文具のコーナー。更には、直営店ならではのKOKUYO DESIGN AWARD受賞で商品化された製品のコーナーなど、文具好きも納得できる品ぞろえです。
 

特別なセットも買える文房具の自動販売機

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「文具のIoT自販機」を実証実験も兼ねて設置。何が出てくるか分からないシークレットセットなど、偶然の文具との出会いを提供する試みでもあります。

さらに、巨大なディスプレイが付いた文具の自販機も設置されています。ペットボトルなどでは最近あちこちで見かけるようになったタイプですが、ここではさまざまな“文房具”が購入できるのです。大型ディスプレイのおかげで、詳しい商品説明が表示されるのが魅力的。

・自動販売機専用の特別セットもお見逃しなく
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筆者が撮影した際の品ぞろえ。文具マニア向けのポスターが付いた2000円のドットライナーセットのマニアックさが魅力的です。

うっかり、意味もなく買いそうになるのですが、実はこの自販機専用の特別なセットも入っています。

キャンパスノートのB6、A6、B7、A7、ノートふせん、修正テープに、ここでだけ手に入る両面印刷のキャンパスノートの図解ポスターが付いた「キャンパスセット」1000円と、ドットライナーが5種類詰め合わせになっていて、ドットライナーのラインナップが一覧できる両面印刷の図解ポスターが付いた、ややマニアックな「ドットライナーセット」2000円が購入できるのです。このポスターの出来が良いので、文具好きはぜひチェックしてみてください。
 

ショッパーにもコクヨらしさがあふれている

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KOKUYODOORSの「ショッパー」100円は、説明通りに切ったり折ったりすると、この写真にあるように、ファイルボックスやノートカバーになります。

そして、何より筆者が感動したのが、この店舗のために用意されたショッパーです。紙袋有料化を受けて、商品を購入しなくても100円で購入できるショッパーですが、これを底面に印刷された説明書通りに切ったり折ったりすることで、A4のファイルケースになったり、野帳やキャンパスノート専用のブックカバーになったりするのです。
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ショッパーをファイルボックスにすると、こういう感じ。A4の書類を入れることもできるし、デザインも良いのでかなり実用的です。

使い捨てを好まない海外の方への配慮という面もありますが、これがすごいのは、その仕掛けごときちんとデザインして、見た目もカッコいいショッパーに仕上げてあることです。さほどかさ張る物は入れない文具店ならではの、マチが薄めで横に長いショッパーは、それだけでも、洒落たブリーフケースのようです。折り線などまでデザインに組み込んであるところが、文具メーカーらしいですね。

店舗に入ってみると想像よりも広々と、ゆっくり見られるディスプレイも良い感じです。什器なども専用に作られていて、よく見ると小技が効いています。そういう細部を楽しむこともできる、面白い文具店が出てきたなと思いました。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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