【50代で人生激変】“年相応”の生き方なんてない。54歳で人生を変えた女性の経験談

年齢相応の生き方など、あってないようなもの。人によって生き方も生きるペースも違うのは当然だ。最近、50代で人生が激変した女性たちの話をよく耳にする。
 

50代で結婚

「すごく正直なことを言うと、これで後半生の不安が少し減った。信頼できる人に出会えて、今まで待っていてよかったという感じです」

ヒロコさん（54歳）は照れながらそう言った。半年前、4歳年上の男性と結婚したばかりだ。彼女の人生は決して平坦ではなかった。

「大学を卒業して就職した会社は大好きでした。人間関係もよくて仕事もおもしろかった。でもバリバリ頑張っていた29歳のときに両親をほぼ同時に亡くしたんです。そこから少し精神的なバランスを崩し、体調もおかしくなって退職しました」

ひとりっ子で親戚付き合いもほとんどなかったため、誰かに頼ることもできず、不調は続いた。親身になってくれる友人のおかげで、なんとか社会復帰。それからはアルバイトで生活をしてきた。正社員になる道を示されたこともあったが、仕事への情熱はわかなかった。

「というのも私、本当は両親と一緒に出かけるはずだったんです。でも仕事があったので、休日出勤していた。両親はふたりで出かけ、もらい事故で助手席の母は即死、父は一時は意識を回復したのですが、母が亡くなったことを知ると意気消沈して。それから1カ月後に亡くなりました。もし私が一緒に出かけていたら、そんな目にあわなかったかもしれない。そう思うといたたまれなかった。その思いがある限り、私は二度と心から笑えない。そう思っていました」

＞私の人生は死ぬまでの“時間つぶし”