子育て

【子育てヒヤッと!】子どもが知らない人から声をかけられた!?付いて行かないためにはどうしたらいい?

All Aboutが実施した「子育て」に関するアンケート調査では、「子どもが知らない人から声をかけられていてヒヤッとしたことはありますか?」という質問に対して、約15%の人が「ある」と回答。All About子育てガイドで公認心理師の筆者が予防策を解説します。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

子どもを不審者から守るためにはどうしたらいい?

All Aboutは「子育て中にヒヤッとしたエピソード」についてアンケート調査を実施し、250件以上の回答が寄せられました。その中で、「子どもが知らない人から声をかけられていてヒヤッとしたことはありますか?」という質問に対して、約15%の人が「ある」と回答。
子育てヒヤッと不審者
何かがあってから後悔しなくて済むように、All About子育てガイドで公認心理師の筆者が、トラブルを未然に防ぐ方法を解説します。
 

積極的なタイプの子どもほど要注意!

筆者の育児相談での事例を見ると、積極的な性格の子は見ず知らずの人と会話できてしまうことが多い印象です。そのため、不審な人に付いて行かないように注意が必要です。

子育てヒヤッと不審者
一方で消極的なタイプの子は、親からあまり離れたがらないことも多いですし、仮に声をかけられたとしても、性格が幸いし、会話が続かず親を目線で探したり、自ら戻ってくることがほとんどだと思われます。

性格的に「うちの子はもしかしたら……」と思う場合は、しっかり対策をすることが望ましいでしょう。

なお、もしも子どもが知らない人と話していることに気づいたら、子どもを大声で呼び戻すのではなく、親がその場に向かいましょう。善意の可能性もありますから、まずは大人同士でコミュニケーションを取り、子どもを安心させてあげてください。
 

脅すような言い方は避ける

子育てヒヤッと不審者
トラブルがあると、今後同じことをくり返さないために、子どもにいろいろと注意したくなりますが、教える時に難しいと感じるのが「どこまで強く言ったらいいのか」ということではないでしょうか。小さい子にあまり脅すような言い方をすると、世の中自体を怖がってしまいかねませんし、だからと言って、軽く済ませるわけにもいきません。

表現として、「怖いおじさんに連れて行かれちゃう」とか、「アメには毒が入っている」のように、世の中の全てを疑いなさいというメッセージは避けるべきですが、知らない人から話しかけられた場合のルールは家庭ごとにあらかじめ決めておくことが大切です。「まずは『ママ!』と呼ぶ」「お菓子は知っている人からだけもらう」など、子どもが具体的に何をすればいいかを伝えてあげてください。
 

「断り方」を具体的に決めておく

子育てヒヤッと不審者
子どもが親のいない時に声をかけられた場合(例えば小学校への通学時など)、子ども自ら対応せざるを得ないので、さらにしっかり準備をしておくことが望まれます。

万が一、相手が不審者だった場合、「〇〇はどこか知っている?」と子どもの善意に訴えかけたり、「お菓子を買ってあげる」と誘惑したり、「お母さんが入院しちゃったから連れて行ってあげる」と子どもが動揺するようなことを言ったりと、さまざまな手を使ってきます。そんな時に、「知りません」「家に帰ります」「お母さんに電話します」など具体的に“どう断るか”決めておきましょう。

ただし、現実的には、子どもと約束を交わせば万全、とはいえません。見知らぬ人に付いて行ってしまうようなことを100%防ぐ手立ては、片時も離れずにずっと一緒にいること以外ないからです。例えば海外では、子どもが1人になる状態を作らないように、大人から大人への引継ぎが行われています。
 

海外では子どもの単独行動はNG

筆者はこれまで、欧米の5つの国に住んだことがありますが、どこにおいても、子どもだけでの単独行動は許されていません。国によって多少の違いはありますが、基本的に小学生の間は、通学時であっても、公園に行く時でも、必ず大人が付き添います。

子育てヒヤッと不審者
ここで言う大人とは親だけではなく、ベビーシッターや学校の先生など、責任と信頼のある大人たちを指します。実際に付き添う側になると大変だなと感じることも多いのですが、その分、子どもを身の危険から守れていると思っています。

これは恐らく、現地の治安を考慮しての対処だと思われますが、昨今の日本の治安状況を見れば、日本もだんだんとそういう方向へとシフトしていく必要があるのかもしれません。何かが起こってからでは遅いので、大人がしっかりと子どもたちを守っていきたいものです。

イラスト:せるこ(@seruko

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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