年金・老後のお金クリニック

63歳、国民年金に加入して36年働いています。老齢基礎年金はいつから、どのくらいもらえますか?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、36年間、国民年金に加入している場合、老齢基礎年金はいつから、どのくらいもらえるのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

執筆者:All About 編集部

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、36年間、国民年金に加入している場合、老齢基礎年金はいつから、どのくらいもらえるのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:63歳、国民年金に加入して36年働いています。老齢基礎年金はいつから、どのくらいもらえますか?

「63歳、嘱託です。国民年金に加入して36年働いています。老齢基礎年金はいつから、どのくらいもらえますか?」(Sさん)
いつから、老齢基礎年金をどのくらいもらえる?

いつから、老齢基礎年金をどのくらいもらえる?

A:65歳から年額70万20円(月額5万8335円)の老齢基礎年金を受け取れます

老齢基礎年金は、収入金額にかかわらず、年金保険料を支払った期間によって受給額が変わります。老齢年金をもらうためには、受給資格期間が合計で10年間必要です。受給資格期間を満たすと65歳から受給することができます。

【以下を受給資格期間として計算されます】
・保険料納付済期間:年金保険料を納付した期間(第3号被保険者期間含む)
・保険料免除期間:保険料全額免除期間・保険料1/4・半額・3/4免除期間
・合算対象期間:国民年金に任意加入できた期間のうち、任意加入被保険者とならなかった期間など

【相談者の老齢年金受給額】
では相談者が、厚生年金加入期間が全くないと仮定して、年金保険料を未納期間や、免除期間等が全くなく、36年間支払った時の令和4年度の老齢基礎年金受給額を計算してみます。

老齢基礎年金満額(令和4年度):77万7800円
年金保険料納付済期間:36年(432カ月)
相談者の老齢基礎年金受給額=77万7800円×432カ月/480カ月=70万20円

したがって相談者は、65歳から年額70万20円(月額5万8335円)受け取れることになります。

なお相談者が、今後厚生年金に加入しない場合は、付加保険料(200円/月額)を納付すると、付加保険料納付月数を乗じた額が老齢基礎年金に上乗せしてもらえます。

また、現在は嘱託として厚生年金に加入していないようですが、今後厚生年金に加入し、厚生年金保険料を納付すると、老齢基礎年金に、老齢厚生年金が上乗せされます。老齢厚生年金受給額は、標準報酬総額と厚生年金加入期間によって計算されます。

老齢年金は、終身でもらえます。老後年金生活の柱となりますので、老齢年金の受給額を増やすことで、老後の不安も軽減されることでしょう。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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