年金・老後のお金クリニック

年金手帳をなくしてしまったことに気が付いたのですが、どうすればいいのでしょう?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金手帳をなくしてしまった場合の対応についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

執筆者:All About 編集部

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金手帳をなくしてしまった場合の対応についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:年金手帳をなくしてしまったことに気が付いたのですが、どうすればいいのでしょう?

「年金手帳が廃止になったそうですね。年金手帳をなくしてしまったことに気が付いたのですが、どうすればいいのでしょう? 年金事務所にいけば、再発行してもらえますか?」(30歳)
年金手帳をなくしてしまった……再発行してもらえる?

年金手帳をなくしてしまった……再発行してもらえる?

A:「年金手帳」の代わりに、「基礎年金番号通知書」の再発行しましょう。基礎年金番号は、ねんきん定期便・ねんきんネット専用番号に問い合わせしてみましょう

相談者は年金手帳をなくしてしまったとのことですが、年金手帳は、令和4年4月から廃止されました。年金手帳には年金加入記録を管理するためのキーとなる番号「基礎年金番号」が記載されており、紛失するとそれを確認できなくなってしまいます。年金手帳の代わりに「基礎年金番号通知書」を発行しましょう。

令和4年4月以降に、年金の被保険者となるための資格を取得され、初めて年金制度に加入する人には、今まで発行されていた「年金手帳」の代わりに、「基礎年金番号通知書」が発行されることになりました。すでに年金手帳を持っている人には、基礎年金番号通知書は発行されません。手元にある年金手帳を保管しておくことになります。

ただ、年金手帳を紛失した場合は、基礎年金番号通知書の再発行が可能です。

再発行手続きは、「基礎年金番号通知書再交付申請書」の提出が必要です。日本年金機構ホームページからダウンロードすることができます。提出先は、次のように加入している年金によって申請場所が異なります。
  1. 自営業者などの国民年金第1号被保険者や任意加入被保険者は、住所地の市区町村役場、年金事務所(郵送の場合は事務センター)で申請ができます。
  2. 会社員などの厚生年金保険加入者の場合は、会社を通して再交付の手続きが行えますし、管轄(勤務地)の年金事務所でも申請ができます。(郵送の場合は事務センター)
  3. 厚生年金加入者(例えば夫)の扶養に入っている第3号被保険者(例えば専業主婦など)は、配偶者の勤務地を管轄する年金事務所で手続きをすることになります。(郵送の場合は事務センター)
 
提出方法は、電子申請、郵送、窓口持参が可能です。詳しくは日本年金機構のホームページを確認してください。

「基礎年金番号通知書」を発行してもらわなくても、「基礎年金番号」を調べる方法はあります。次のように手続きすることで確認できます。
  1. 会社員は、勤務先の総務関係の部署に問い合わせしてみてください。
  2. 「ねんきん定期便・ねんきんネット専用番号」0570-058-555に問い合わせすることもできます。電話するときは、あらかじめ、手元にねんきん定期便を用意しておきましょう。後日、基礎年金番号が記載された書類が郵送されます。
  3. 最寄りの年金事務所の窓口に、問い合わせすることも可能です。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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