年金・老後のお金クリニック

船員として働き年収は500万円前後です。私の老齢年金の受給開始はいつからですか?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、船員として働く方からの質問です。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

拝野 洋子

執筆者:拝野 洋子

ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士 / 年金・社会保障ガイド

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、船員として働く方からの質問です。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:船員をしてます。私の老齢年金の受給開始はいつからですか?

「船員をしてます。私の老齢年金の受給開始はいつからですか? 年収は500万円前後です。どのくらい老齢年金をもらえるのでしょうか?」(やぁさん)
船員だったら、老齢年金は何歳からもらえる?(写真はイメージです。本文の内容とは関係ありません)

船員だったら、老齢年金は何歳からもらえる?(写真はイメージです。本文の内容とは関係ありません)

A:「船員・坑内員の実加入期間」が15年以上ある昭和41年4月2日生まれ以降の方の老齢年金は65歳から受給開始です。昭和41年4月1日以前生まれの方は、受給開始年齢を年金事務所に確認してみましょう

昭和15年に創設された船員保険制度は、昭和61年(1986年)4月1日の年金法改正で、厚生年金制度と統合されました。これ以降、船員は厚生年金保険の被保険者となりました。

「船員・坑内員の実加入期間」が15年以上ある昭和41年4月2日生まれ以降の方は、現在の老齢厚生年金が適用されるため、原則として65歳から老齢厚生年金を受け取ることになります。

昭和41年4月1日以前生まれで「船員・坑内員の実加入期間」が15年以上ある方は、「船員・坑内員の実加入期間」がない方とは特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢等が異なるため、何歳から老齢年金がもらえるのかを年金事務所に確認したほうがいいでしょう。

次に、船員として年収500万円で働いた場合、将来いくら老齢年金がもらえるのかについてですが、以下のような前提でおよその年金額を計算してみます。

・昭和57年(1982年)4月生まれで、2024年4月時点で42歳の男性。生涯の平均年収は500万円(平均標準報酬額41万6666円)で、20歳から60歳まで厚生年金に加入して働いた場合。

【計算式】
41万6666円(平均標準報酬額)×5.481/1000×480カ月=109万6198円(老齢厚生年金額)
109万6198円(老齢厚生年金額)+81万6000円(老齢基礎年金・令和6年度)=191万2198円(年額)

老齢年金として年額191万2198円を、65歳から受給できるということになります。


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