人間関係

結婚14年目にしみじみ感じた無口な夫の愛情深さ。「頼れる夫」じゃなくてもいいと思った出来事

言葉“以外”のところで相手の優しさに気づくこともある。結婚14年目にして夫の優しさを感じたという40代女性のエピソードを紹介しよう。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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夫婦といえども他人なのだから、気持ちを言葉にしなければわからない。それは当然なのだが、言葉以外の行動で伝わる優しさもある。
 

夫は無口な人だけど

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マリさん(46歳)は同い年の夫と結婚18年、高校生と中学生の子がいる。

「夫とは社会人になって3年目くらいに、友人の飲み会で知り合いました。そこから気の合った仲間5、6人でときどき遊ぶようになったんです。夫はいつもニコニコしながら人の話を聞くタイプ。自分からあまりしゃべらなかったけど、感じのいい人だなと思っていました」

あるとき、みんなで食事をしてもう1軒行こうと盛り上がったが、マリさんは翌日早朝から出張だったため1次会だけで別れて駅へと歩いていた。

「うしろから彼が追いかけてきて、一緒に帰ろうと。出張のことを話していて、朝早くに羽田空港に行くと告げたら『送っていくよ』って。彼だって仕事だし、もちろん遠慮したけど、とにかく朝イチの飛行機だったので始発電車でもギリギリだったんですよ。彼は車のほうが早いからって」

それまで特にふたりきりで会ったこともないし、彼に特別な思いをもっていたわけでもなかったので、マリさんは半信半疑だった。だが翌朝の未明に近い時間に、彼はひとり暮らしのマリさんのアパート前に車をつけていた。

「本当に感謝しました。お礼を言っても彼は『いや、オレがそうしたかっただけだから』と。出張帰りにおみやげを買って、彼に会いました。そこからふたりで会うようになった」

決しておもしろいタイプではないが、穏やかでいつもマリさんの話を聞いてくれる。結婚するならこういう人がいいのではと思い、彼女からプロポーズした。

「周りからは結構反対されましたね。私、それまでかなり激しい恋愛を繰り返してきたので、『マリは絶対物足りなくなる』『あんたが浮気するに決まってる』と(笑)。自分自身、ちょっと不安でしたけど、彼の懐の深さに賭けてみるような感じでした」

結婚生活は共働きでスタートした。

>夫の性格はわかっていたつもりだが……
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