途中下車も楽しい
■駅を楽しむ一目千本桜で有名な宮城県南部にある東北本線・船岡駅。駅舎は船岡城を模した堂々たるものだ |
急ぎの旅では途中下車は無理かもしれないけれど、ちょっと時間があれば気になる駅で途中下車を楽しむのもよい。乗り換え時間を利用して、少しだけ改札口の外へ出てみるのも気分転換になって悪くない。せっかくだから駅舎を眺めてみよう。意外に個性的な建物の駅も多いものだ。
■雰囲気を楽しむ
大糸線の穂高駅に降り立つと、ホームの前には北アルプスの雄大な山並が広がっていた |
ローカル線は列車本数が少ないから嫌いだと言う人がいる。確かに不便ではあるけれど、ここは発想を変えて、途中下車を楽しむ時間が与えられたと割り切ろう。駅前に何もない不便な場所もあるけれど、何もないなら何もないで、周囲の大自然や見知らぬ土地の雰囲気を楽しめばよい。少し周囲を散策するだけでも新たな発見はあるものだ。
■記録を楽しむ
鉄道地図に降りた駅の印を付けてみる、通った路線に色を付けてみる。こんなことをしていると、いつか全部乗ってやろうなどという野望が生じてくるかもしれない。そこまでいかなくても、日記風に旅の記録をつくって楽しむのもいいものだ。
鉄道地図といえば、決定版は日本鉄道旅行地図帳、第1巻~第12巻だ。北海道から九州・沖縄まで分冊で楽しめる。廃止となった路面電車路線図なども丹念にまとめられており、また、都会の複雑な路線網も掲載されているので、東京編、大阪編を見ても意外と楽しい。
■駅前を楽しむ
御殿場線の山北駅(神奈川県)。降り立つと駅前は昭和を彷彿とさせるノスタルジックな建物が並んでいた |
鉄道趣味とは少し離れるけれど、駅前商店街を冷やかすと珍しいものを発見したりする。普通の旅人には、この方が楽しいかもしれない。
■町を楽しむ
時間があれば駅を離れて町歩きを楽しむ。普通の人なら誰でもするだろうけれど、テツ分が多いと、こんなことはしなくなる。しかし、心豊かになるには、少しは鉄道から離れてみる必要があるだろう。