目を覆いたくなるほど低い円の預金金利の現状
日本国内では依然として超低金利状態が続いており、預金口座にお金を置いておくだけでは増えません。下記は現在(2022年12月3日)の大手都市銀行の預金金利です。●普通預金……みずほ銀行0.001%/三井住友銀行0.001%/三菱UFJ銀行0.001%
●定期預金……みずほ銀行0.002%/三井住友銀行0.002%/三菱UFJ銀行0.002%※100万円を1年間預ける場合
あすか信用組合のホームページにある預金シミュレーションで、大手都市銀行の普通預金に100万円を預けた場合、1年後いくらになるか計算してみると、税引前で100万10円、税引後で100万9円です。100万円預けても1年間で9円しか増えません。普通預金口座はお金を置いておく場所であり、増やしたいなら何らかの違う運用手段を考えなければなりません。
通貨が米ドルになれば普通預金でも金利が1%!
円建てでは増えないので、外貨建ての預金も確認してみたところ、普通預金でも円建てとは大きく異なる魅力的な金利が並んでいました。外貨普通預金金利(2022年12月3日時点)
●米ドル……住信SBIネット銀行1.0%/ソニー銀行1.0%/auじぶん銀行0.5%/大和ネクスト銀行0.5%
●ニュージーランドドル……ソニー銀行1.35%/住信SBIネット銀行1.0%/大和ネクスト銀行0.9%/auじぶん銀行0.5%
●カナダドル……住信SBIネット銀行1.2%/ソニー銀行1.25%/大和ネクスト銀行1.0%
●南アフリカランド……ソニー銀行2.1%/住信SBIネット銀行1.8%/大和ネクスト銀行1.6%/auじぶん銀行0.8%
●トルコリラ……大和ネクスト銀行3.0%
●中国元……auじぶん銀行0.1%/新生銀行0.1%/大和ネクスト銀行0.1%
いずれも普通預金の金利ですが、円の定期預金よりも高い利率が並んでいます。米ドルの1.0%は円預金(0.001%)の実に1000倍にもなります。
米ドル建ての定期預金では年利5%も登場!
米ドル定期預金は金利5%の商品も登場!
外貨定期預金金利(預入期間1年・2022年12月3日時点)
●米ドル……auじぶん銀行5.0%/新生銀行5.0%/住信SBIネット銀行5.0%/大和ネクスト銀行4.1%/ソニー銀行3.8%/PayPay銀行3.0%
●ニュージーランドドル……大和ネクスト銀行4.0%/住信SBIネット銀行3.8%/新生銀行3.7%/ソニー銀行3.5%/auじぶん銀行2.6%
●カナダドル……住信SBIネット銀行3.4%/新生銀行3.3%/ソニー銀行2.45%
●南アフリカランド……auじぶん銀行4.8%/住信SBIネット銀行4.7%/大和ネクスト銀行4.6%/新生銀行4.0%
●トルコリラ……大和ネクスト銀行12.0%/新生銀行5.0%
●中国元……大和ネクスト銀行1.5%/新生銀行1.0%
実は、2022年後半に外貨建ての預金金利が急上昇しています。例えば、住信SBIネット銀行の米ドルの金利は、7月の段階では1.7%でした。一方で為替レートは急激に円安へ進んでいます。
ただし外貨預金は、金利の影響だけでなく、為替の影響も受けます。円高の時に外貨へ替え、円安の時に円に戻すと為替差益も期待できますが、逆の場合は利息以上の為替差損が発生する可能性もあります。他には通貨を替える時に、為替手数料がかかります。
資産運用の手段はたくさんあり、外貨預金もその一つです。外貨で運用する場合は外貨預金以外もいろいろあるので、目的や性格に合わせて手段を選択するとよいでしょう。記事で取り上げたのは金利が魅力的な金融機関の一部であり、もしかしたら取り上げた以上の魅力的な預金金利があるかもしれません。お金を少しでも増やすために、さらに探してみてはいかがでしょうか。