昭和レトロなパッケージが印象的なアイラップですが、その誕生は昭和51年(1976年)と実に45年以上の歴史がある商品です。
4~5年前にアイラップの公式Twitterで「売上の7割が北陸地方」とツイートされるなど、北陸地方を中心に愛されてきたアイラップですが、ここ数年はSNSでの発信に力を入れ、名実ともに全国区になっていると感じます。
今回はそんなアイラップの特徴や使い方をご紹介します。
袋のラップ「アイラップ」とは?
アイラップはポリエチレンでできたマチ付きのポリ袋。種類はいくつかありますが、最もメジャーな「アイラップ マチ付き」のサイズは約350×210mm(マチ40mm)と、比較的大きな袋です。1箱60枚入りで、価格は販売店により違いはありますが、110~180円くらいで見かけることが多いです。アイラップの耐熱温度はマイナス30度から120度まで。一般的なポリ袋が100度までのところ120度まで耐えられるのが特徴で、冷凍から電子レンジでの加熱、湯煎まで幅広く使えます。 アイラップ使用時の注意点は、120度以上になってしまう可能性がある油もの・油の多いものを入れて温めないこと、湯煎をするときは下に耐熱皿を敷き、袋が鍋につかないようにすることです。また加熱するときは袋は閉じずに開けておきます。
「アイラップ」の使い方
アイラップは、さまざまな食材の保存や調理に使うことができます。ここからは筆者のアイラップの使い方をご紹介します。■冷凍した鶏むね肉を湯煎する 鶏むね肉に下味を付けてアイラップに入れて冷凍し、食べるときに湯煎でゆっくり加熱していくと、パサつくことなくおいしく調理できます。
■あめ色玉ねぎを効率よく作る
玉ねぎは冷凍することで繊維が崩れ、加熱したときに熱が入りやすくなります。また炒める前に電子レンジで水分を飛ばすことで、早くあめ色になります。
ここで便利なのがアイラップです。ミジン切りにした玉ねぎをアイラップに入れて冷凍。必要なときに取り出し、袋を開けて電子レンジで加熱してから、フライパンで炒めると、あっという間にあめ色の玉ねぎの完成です。
■たまごサンドの具やタルタルソースを時短で作る
アイラップに生卵と塩コショウを入れて、卵の白身と黄身が混ざるように手で揉みます。その後、電子レンジで加熱(目安はMサイズの卵1個で600W・50秒)。そこにマヨネーズを加えると、アイラップだけでたまごサンドの具になります。この中に刻んだ玉ねぎなどを加えるとタルタルソースになります。
冷凍した食材がすぐに使える「#アイラップパラパラ説」も
SNSでは「#アイラップパラパラ説」というハッシュタグも生まれました。アイラップに入れて冷凍すれば、食材同士がくっつかず、使いたいときに使いたい分だけ使える食材が多くあります。筆者も冷凍にアイラップをよく使っていますが、食材が固まることなくパラパラになっているので、すぐに調理に使うことができます。写真は、冷凍室から出した直後のネギ、チーズ、薄揚げ、ウインナーです。くっつかずパラパラになっているのが分かりますね。 空気に触れる面が多く賞味期限が短いひき肉は、加熱してから冷凍するのがおすすめですが、このときもアイラップが活躍します。アイラップと一緒に使うと便利なグッズ
■アイラップ 専用ケース 昭和レトロなパッケージが可愛いアイラップですが、昨年、アイラップ専用のケースが発売されました。オープン価格ですが、税込660円で販売されている店が多いようです。カラーバリエーションは「ホワイト」「オレンジ」「ブルー」「ライトグレー」「ダークグレー」の5種類。 ケースに入れると横置きだけでなく立てて使うこともでき、キッチンに溶け込みます。■フリーザー立て収納ケース 前述のとおり、冷凍にも使えるアイラップですが、アイラップに入れてそのまま冷凍すると巾着状になってしまい、中に入っているものが分かりづらくなってしまうことがありました。
そこで筆者が利用しているのは、100円ショップ、キャンドゥで売っている「フリーザー立て収納ケース」。片側に食材を入れて本を閉じるように、ケースを閉じて使います。 これに入れると立てて冷凍室で保存ができ、何がどこに入っているか一目で分かるようになります。同じ食材を1つのケースに入れてもいいですし、味噌汁の具になりそうなものをまとめてケースに入れておくのも便利です。
さまざまな使い方ができるアイラップ。使ったことがない方は、ぜひ一度お試しください。