亀山早苗の恋愛コラム

夫の浮気を見抜くには…?経験者たちが証言する、夫たちの「怪しすぎる」変化【趣味嗜好編】

夫の浮気を見抜くには、どうすればよいのだろうか。夫や父としての「役割」よりも「男性」としての自分を意識するかのような変化もまた、浮気の兆候として経験者の証言から多くあがる。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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他の女性に気持ちをもっていかれているなら、家庭を壊す気はないとしても夫に変化が表れるもの。夫、父という役割以上に、「男」としての自分を意識するようになるからだ。

<目次>  

経験者の証言1 | 突然、音楽の趣味が変わった

「うちの夫は若い頃からのジャズ好きなんですが、あるときから急に若い女性が好むJ-POPを聴き始めたんですよ。あいみょんとかYOASOBIとか。中学生の娘との会話から興味をもったのかなとも思ったけど、どうも娘の趣味とは違う。しかもイヤホンで音楽を聴くのは邪道だと言っていた人が、出勤する電車内で聴いているらしい。なんだかおかしいなと思いました」

そう言うのは、マミさん(44歳)だ。週末は自室でジャズのレコードばかり聴いていた夫が、スマホにせっせと「若い子好み」の歌をダウンロードしているのは確かに妙だ。

「好みが変わったねと言ったら、『社内の若い子たちの話題についていかないと』って。休日出勤と言いながら不審な外出も増えました。変だなあと思って、ある日、夫がテーブルの上に置きっぱなしだった携帯をこっそり覗いたんです。やってはいけないと思ったけど、胸騒ぎが止まらなかった。案の定、女性とのLINEのやりとりが出てきました。携帯のパスワードが娘の誕生日のままだったのが救いでしたけど」

同い年の夫が20代の女性と付き合っていた。あからさまに性的なことを話題にしたやりとりもあった。証拠をつきとめた、そのやりとりを自分のスマホに送り、マミさんはそれ以上は追求していない。

放っておいたら1年後、夫はまた自室でジャズを聴いていた。

「若い子の音楽はやめたの?と聴いたら、『うん、飽きた』って。若い子とは合わないでしょと言うと、夫はやたらと瞬きを繰り返して口ごもっていましたね。私が気づいたとわかったんでしょう。今のところはそれ以上突っ込まず、静観しています」
 

経験者の証言2 | 身だしなみに気を配り始めた

着るものや美容に無頓着だった夫が、歯科や美容院に通うようになったことから疑惑を抱いたのはルリコさん(46歳)だ。

「50歳になって急に美容院でカラーリングを始めたんですよ。健康は歯からだと言って、以前は半年に1回くらいしか行かなかった歯科医にも2ヶ月に1度は通うようになった。あるときふっと見たら、やけに爪がきれい。どうしたのと聞くと『会社が入っているビルにネイルサロンがオープンしていて、呼び込みにつられて行ってみた』って。激安だったから女子社員に男性たちも行ってくればいいのにと言われてと、やたらと饒舌に説明するんです。そういうところが怪しいのに……」

自分の行動を言葉数多く説明するのは、確かに怪しい。気づくと洗面所に男性用の化粧水も置いてあった。

「数本のネクタイを10年も使い回しているような人が、短期間でネクタイを3本も買ってきた。もう真っ黒ですよね。ただ、追いつめると逆ギレしそうなので、『ずいぶんネクタイが増えたね』と言ったら、『50歳になったら身だしなみに気をつけると決めていたんだ』とわけのわからない説明(笑)」

スポーツ好きの大学生の長男が、「お父さん、オレより美容に詳しいんだよ。モテようとしてるんじゃないの」と言い出した。夫はニヤニヤしているだけ。ところがあるとき、高校生の娘が繁華街で若い女性と歩く夫を見かけてしまったらしい。兄とひそかに相談、ふたりはある晩、父親を糾弾した。

「娘、怖かったですよ。『何してたの、説明して。あの女は誰?』と激していました。夫は『部下と一緒に仕事に行っていただけ』と言い訳していましたが、『仕事だけの関係じゃないでしょ』という娘の鋭いツッコミには、お父さんを信用できないのかと逆ギレしていました。娘は冷静に『信用できない』と一言、息子も『オレたちやお母さんをがっかりさせないでよね』とトドメを指した。私は子どもたちに救われたような気分になりました」

夫はしばらく落ち込んでいたが、ルリコさんに「オレ、やましいことはしてないから」と小声で言った。

真実はわからない。だが、それまで家族間が良好だったからこそ、子どもたちも父親に堂々と抗議できたのだろう。それ以降、夫は必要以上に身だしなみに気を配るのをやめたようだ。ネクタイはあれから1本も増えていなかった。

「今年の誕生日は息子と娘からネクタイをもらって涙ぐんでいましたよ。案外、夫は本気で若い女性を好きになっていたのかもしれないなと思います。そこをつつく気はありませんが」

ルリコさん自身、夫は浮気などするタイプではないと信じ込んでいたが、今は「何があるかわからない」と考えを変えた。

「でも疑ったらキリがないし、人の心が変わるのは最終的には止められないと思うんです。だから私は粛々とできることをするしかありません」

どこか達観したようなルリコさん。夫と妻、どちらかが他の人に惹かれることはいつでもあり得る。怪しいと感じたらどうするか、証拠を見つけたらどういう対応をするか。責めるも守るも人それぞれなのかもしれない。

>夫の浮気を見抜く方法【言動編】はこちら
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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