ソロ行動が苦手なあなたへ。1人ご飯ビギナーはどうしたらいい?
前提:無理に1人で食べることはない
まず、前提として言えるのは「無理に1人で外食する必要はない」ということです。人によっては、1人で食べることが好きな人もいれば、逆に、誰かと一緒にご飯を食べたほうがおいしく感じる人もいます。後者のタイプなのであれば、無理に1人で食事をしても、おいしいと感じられないこともあるでしょう。食事というのは、単に味だけでなく、心理的な側面が大きく影響を与えるからです。
「1人でも、じっくりこの料理と向き合って楽しみたい」と思えるようなお店があるならまだしも、そうでなければ、無理に1人で外食する必要はありません。テイクアウトをして、家で食べたほうが楽しめる場合もあるでしょう。
なぜ、1人ご飯が苦手なのか?
人の目を気にして「恥ずかしい」と感じ、1人で外食できない人は多いものです。しかし、都内の場合は特に、人は他人のことを気にしていません。食事を楽しむために飲食店に来ている人の多くは、他の人にかまっている暇などないでしょう。「『あの人、1人で来ている。かわいそう』と思われるのではないか」と思い込み、自意識過剰な状態になっている場合は、一度、試しに1人で食べに行ってみればいいのです。結局、誰も自分に注目してこなくて、「今まで何をそんなに心配していたのだろう?」と拍子抜けすることもあるでしょう。
ただし、「どんなお店でも1人で入りやすいか」というと、そういうわけではありません。場合によっては、1人だと目立ってしまうこともあります。だから、「お店選び」には、気を付けたほうがいいでしょう。
1人ご飯ビギナーさんの「お店選び」のポイント
「1人で外食ができるようになりたい!」と思う場合は、どんなお店に行けばいいのでしょうか。いくつかポイントがあります。・「1人客が多い飲食店」を選ぶ
1人ご飯が苦手といっても、ファミレスやファストフード、フードコート、カフェでも「1人だと入りづらい」と思う人は、意外と少ないかもしれません。それは、「1人客も多いお店」だからです。
比較的リーズナブルで日常的な料理が楽しめるお店は1人客が多いので、まずはそういうところの中で行ってみたいお店があればチャレンジしてみるといいでしょう。
・「雰囲気が自分に合っているお店」にする
人によって「1人で入りやすいお店」は変わります。それはどういうことかというと、「そのお店の雰囲気に合っていないと、1人だろうが2人だろうが、目立ってしまう」ということです。
例えば、キラキラした雰囲気の女性客が多い、スイーツが評判のカフェに、体格のいい男性が1人で食べに来たら、視線を集めてしまうかもしれません。また、大人の雰囲気漂う高級なレストランに、普段着を着た20代前半の若者が1人でディナーを食べていたら、目立ってしまうでしょう。
もちろん、だからといって「食べに行ってはいけない」というわけではないですし、たとえ目立とうが、周りの目が気にならない人は、1人ご飯を自由に楽しむ適性があるといえます。ただ、目立つのが苦手な人は、少し居心地の悪さを感じてしまい、料理の味を堪能する余裕を持てないかもしれません。
・常連客が占めていないお店
常連客が占めているお店は、自分から話しかけたり、相手から話しかけられたりして「仲良く食事を楽しめるパターン」もあれば、逆に、みんながワイワイ盛り上がっている中「1人でぽつんと食事をするような状況」になってしまうこともあるでしょう。ケースバイケースですが、後者の場合は、疎外感や孤独感を味わう可能性もあります。
「スタッフが気軽話しかけてくるお店」は、いいときもあれば、悪いときもあります。1人でゆっくり食事を楽しみたいときは、静かに過ごしたい場合もありますしね。
1人ご飯は、「自由」と「癒し」
ドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)では、毎回、このようなナレーションが流れます。時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、つかの間、彼は自分勝手になり、『自由』になる。誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為。この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の『癒し』といえるのである。
※テレビ東京『孤独のグルメ』公式サイトより引用
1人の食事に「自由」や「癒し」を感じられる人はいます。逆に、誰かと食事を楽しむときは、料理よりも「相手とのコミュニケーション」を大切にすることが多いので、本当に食べたいものがある場合は、あえて「1人で行きたい」と考える人もいるほどです。
1人ご飯は向き、不向きがありますが、「今まではなかなか1人で行けなかったけど、チャレンジをしてみたい」という人は、今回紹介した3つのポイントを参考にお店を選んでみてはいかがでしょうか。