今回はAll Aboutで調査した家事アイテムをダメにしてしまったという失敗談をもとに、長く大切に使うコツをご紹介していきます。
熱々のフライパンに冷水はNG! コーディングが剝がれてしまう原因に
「フライパンをすぐに洗うために熱々の状態で冷水で冷やしたり、焦げたところをアルミたわしで強くこすってしまったことが原因で、コーティングが剥がれるのが非常に早かった」「なかなか取れない汚れをメラミンスポンジでこすったら、コーティングに傷をつけてしまった。それ以降、同じシリーズのフライパンや鍋には、絶対にメラミンスポンジは使っていません」
「フライパンで揚げ物をしたら、テフロン加工を剥がしてしまい、使い物にならなくなってしまいました……」
さまざまな失敗談が寄せられた鍋やフライパンは、素材によって扱い方がまったく違い、それを間違えてしまうと、使えなくなってしまうこともあります。
鉄製のフライパンや中華鍋、スキレットなどには、空焼きをしたり、熱々に熱してから食材を入れて調理するものがあります。一方、ホーロー加工やテフロン加工されているものは、基本的に熱々にするのはNG。また急激な温度変化も苦手とするため、調理後は温度が下がってから、洗うようにしましょう。
頑固な汚れに使いたくなるメラミンスポンジは、コーティングされている鍋やフライパンには不向きです。コーテングが剥げたり、見た目の汚れは落ちたとしてもコーティング部分に細かい傷がついて、そこに汚れが入りこみやすくなってしまうからです。
漆塗りの汁椀などは要注意! 取扱説明書で電子レンジ使用可否の確認を
「味噌汁を温めようとおもって、お椀を電子レンジに入れたら、その塗料が溶けてしまってダメになりました」という失敗談。同じように見える容器や食器でも、扱い方が違ってきます。漆塗りや木製の素材が多いお椀は、塗が剥げたり割れてしまうこともあるため、電子レンジでは使えません。またプラスチック素材のお椀にも注意が必要です。プラスチック素材には、PP(ポリプロピレン)やPS(ポリスチレン)があり、PPは耐熱性が高いため電子レンジで使えますが、PSのものは耐熱性が低く電子レンジでは使えないものがあるのです。
ご自身が使っているお椀の素材は、しっかり把握しておきましょう。他にも、調理器具や食器、保存容器などは、電子レンジ・オーブン・食洗機・冷凍可能な温度かなどを確認し、覚えておくようにしましょう。
取扱説明書や注意書きというのは、基本的なことで家事に慣れてくると見なくなってしまう方も多いと思います。しかし、やってはいけないこと、メンテナンスとしてやるべきことなど細かく書いてあります。購入時には必ず目を通すようにして、長く大切に使えるようにしましょう。
臭いがしみつく原因に……炊飯器の内釜以外もしっかりケア!
「色々な炊き込みご飯を作っていたら、白米を炊いたときにどうしても臭いが気になる」というお悩み。炊飯器についた臭いは、時間が経ってからでは取れづらくなってしまうことも。炊き込みご飯を作ったときなどは特に、洗うのは内釜だけでなく、蒸気穴や、蓋についているパッキン、水受けなどもしっかりケアしましょう。
すでに臭いが染みついてしまった炊飯器は、重曹を水で溶いたものやアルカリ電解水などを布巾や綿棒などに浸して細かい部分を掃除すると、今からでも臭いが取れる可能性があります。
【関連記事】
コーティングされた場所には不向き?「メラミンスポンジ」は万能なようで使い方に注意したい