節約

研ぐのが手間で「無洗米」、お米の「吸水」は省略しちゃって… プロが指南するズボラ家事調査【炊飯編】

All Aboutが実施した炊飯に関する「ズボラ家事調査」でお答え頂いた内容をもとに、これは時短のための工夫として正解なのか、それともやめた方がよいのかなどを、おいしいご飯を炊くための豆知識とともにご紹介します。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約・家事・100円ショップガイド

日本を代表する主食でもあるお米。今回はAll Aboutが実施した炊飯に関する「ズボラ家事調査」でお答え頂いた内容をもとに、これは家事の時短の工夫として正解なのか、それともやめた方がよいのかなどを、おいしいご飯を炊くための豆知識とともにご紹介します。
炊きたてご飯

お米は炊飯の仕方によって味が大きく変わってくる

 

調査回答:「米を洗うのが面倒なため“無洗米”を使っています」

お米を研ぐことなく炊飯できる「無洗米」。家事の時短にもなるし、水道料金の節約にもなるしと、いいことづくめのように思えますが、無洗米を使うことは邪道でしょうか。また無洗米はおいしくないのでしょうか。

現在、一般的なスーパーに並んでいるお米は、精米したあとに少量の糠(ぬか)を残した状態で販売されています。一方、無洗米はその少量の糠も落とした状態で販売されているものです。

無洗米を使うことが“ズボラ家事”に当たるのかどうか。無洗米でもきちんと炊飯すれば、味もある程度のレベルは保てます。残っている少量の糠の役割は、米粒が乾燥しすぎて味が劣化するのを防ぐというものです。これだけのことであれば一般的なお米との味の違いは感じづらいかもしれません。

しかしお米を研ぐという行為は、糠を落とすためだけでなく、研ぐときに米粒に傷をつけて水が染み込みやすい状態にする、まさに「研ぐ」なのです。そのため無洗米を使うときは、水で研ぐ(洗う)ことまではしないでも、ボウルなどに入れて多少こするようにすると水が染み込みやすくなります。
 

調査回答:「米の“吸水”の時間を省いています」

お米を炊きはじめる前に「吸水」させる理由は、米の中まで水をしっかり吸わせることで、芯までふっくらと炊き上げるため。吸水させないと、芯が硬く残ったご飯になってしまうのです。

最近の炊飯器は、圧力などで米の中まで水を入れ込むというタイプもありますが、そのような炊飯器をお使いでない場合は、30分程度しっかり吸水させたほうがおいしいお米が炊きあがります。
 

調査回答:「お米を炊くのに“水道水”を使っています」

水道水はその地域によって味が大きく違うものです。飲んでおいしくない水道水の場合は、ペットボトルの水を使ったほうがよいですが、そうでないならば水道水を使ってもよいのではないでしょうか。

ペットボトルの水を最小限にする場合は、最初の米研ぎのときと、炊飯のときに使うのがおすすめです。最初に研ぐときはお米も乾燥しているため、一番水を吸いやすくなっているからです。数回の米研ぎのうち、途中は水道水でも大丈夫です。
 

調査回答:「炊飯器に具材も入れて“炊き込みご飯”によくします」

毎日のご飯の準備は大変なものです。ピラフや炊き込みご飯は、時短家事になるお助けメニューということでよいのではないでしょうか。

肉や魚などのたんぱく質と、野菜類がバランスよくとれる炊き込みご飯にすると、栄養バランスが整ってよりよくなりますね。
 

調査回答:「お釜を“洗い桶代わり”に使っています」

お釜を洗い桶代わりにして食器を洗っているということですが、それは避けたほうがいいでしょう。こちらの回答をされた方は、「スプーンを入れて浸してから洗おうとしていたところ、お釜に白いスジがついてしまった」とのことですが、やはりお釜に傷がついてしまいます。

それだけでなく、お米を研ぐときもギュッギュッと力を入れるため、炊飯器の「内釜」は使わずに、ザルとボウルを使うのがおすすめです。炊飯器の内釜を傷つけることもなく、水を取り替えるのもザルを持ち上げるだけなので簡単です。
おいしいお米の研ぎ方

お米を研ぐのはザル&ボウルがおすすめ

主食であるご飯をおいしく食べるために、炊飯のポイントをおさえつつ、自分で使える時間と天秤にかけて、いろいろ工夫してみてください。
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