実は筆者もこの夏に引っ越しをしたのですが、新居にはエアコンがなく、引っ越し作業は暑くてとても過酷でした。いつも外出時に持ち歩いている小型のハンディファンも、作業中は両手が塞がり使えない……。
そんな中、少しでも涼しく過ごしたい!と取り入れたのが、いわゆる“ウェアラブルクーラー”。身体に着用し、ハンズフリーで使える扇風機や冷感アイテムです。今回は、筆者が「あってよかった!」と感じた製品を3つ紹介します。
1. 普段着にもOK! アイリスオーヤマのファン付きウエア「クールウェアCASUAL」
作業員の皆さんの間では、もはや常識になりつつあるファン付きウエア。以前、わが家のエアコン工事に来てくれた人も着ており、「これのおかげで夏の作業がだいぶラクになった」と言っていたので、一度試してみたいと思っていました。ただ、以前のモデルは作業着感が強かったり、ファンが稼働するとジャケットが風船のように膨らんだりすることもあり、実際に使うには少し抵抗感も……。そんなところに、アイリスオーヤマから、膨らみすぎないファン付きウエア「クールウェアCASUAL」が登場! デザインやカラーバリエーションも増えたということで、試してみました。ジャケットの背中部分に2つのファンを搭載し、付属のモバイルバッテリーと接続します。モバイルバッテリーは、内ポケットに忍ばせればOK。電源を入れると、心地よい風がスーッと背中から首へと抜けていき、想像以上に涼しくて驚きました。これは作業員の皆さんも手放せないわけです。服のサイドのスナップボタンを留めれば、ジャケットの膨らみもかなり抑えられます。おかげで背中の汗も落ち着き、猛暑の作業もなんとかこなせました!
2. 首まわりを冷やす! アテックスの「ウェアラブル クールホット&ファン」
熱中症予防には首回りを冷やすと良いといわれていることもあり、いわゆる“ネッククーラー”は人気があります。USB給電式のアテックス「モノルルド ウェアラブル クールホット&ファン」も、そんなネッククーラーのひとつです。使ってみたところ、まず首の後ろがヒヤッとして気持ちが良い。ペルチェ式(2種類の半導体を電極でつないで電気を流すと、一方で吸熱、もう一方で発熱が生じる『ペルチェ原理』を用いた方法のこと)を採用した冷却プレートが冷やしてくれているようです。また、同時に前側のファンも稼働するので、風による涼しさも体感できました。
ただ、着用してしばらくすると、プレート自体は冷たいものの、周りが少し温かくなってきました。また、風も少し弱めなので、厳しい暑さの中では物足りなさを感じるかもしれません。一方で、商品名にもあるように温熱モードが搭載されており、プレートを40℃に温めることができるのはこの商品の魅力といえます。クーラーで冷えを感じたときや、冬に首筋を温めたいときに使えるので、汎用性は高そうです。
3. ウエストポーチ感覚で使える! エクスプラスの「ウエストクーリングBAG」
ファン付きウエアは便利だけど、やはり外で着るにはちょっと……という人もいるかもしれません。そこで、腰回りに装着するエクスプラスの「ウエストクーリングBAG」も試してみたのでご紹介します。落ち着いたカラーとデザインは本当にウエストポーチにしか見えず、カジュアルウエアなら違和感なく使えそうです。こちらも市販のモバイルバッテリー(付属無し)で稼働します。使ってみると、背中にフワッと風が抜け、涼しい風がしっかりと感じられました。使用時に少しコツが必要で、ファンを衣服で覆わずに通気性を確保する必要がありますが、そのポイントさえ押さえれば、風はかなりパワフル。汗が引かないとき、うちわやハンディファンを洋服の中に入れて送風することもあると思いますが、それをハンズフリーで体感できるのでとても便利です。
ちなみにモバイルバッテリー収納部分には、スマートフォン1台程度が入るスペースもあります。 以上の3製品が、エアコンがない新居での作業を助けてくれたウェアラブルクーラーたちです。まだまだ続く厳しい暑さ。快適に過ごすためにも、ハンズフリーで使えるこれらの商品をチェックしてみてください。