青森を満喫できる星野リゾートの2つの宿へ
美しい自然や文化を堪能できる青森県は、家族旅行にもおすすめの旅先です。今回はホテル時間を充実させたいファミリーにおすすめの星野リゾートの2つの宿を紹介します。 1軒目はお祭り気分が楽しい「星野リゾート 青森屋」。2軒目は大自然の中でのんびり過ごせる「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」。もちろん、ハシゴもおすすめです。【INDEX】
■星野リゾート 青森屋
- 青森のテーマパークのようなホテル
- 圧巻のショー!「みちのく祭りや」リニューアル
- 一年中お祭り気分のイベントを開催
- 「馬車体験」など動物とのふれあいも
- 青森の恵みを堪能できる古民家レストラン
- 名湯を贅沢にかけ流し!
青森のテーマパークのようなホテル「星野リゾート 青森屋」
「星野リゾート 青森屋」は、青森文化を体験できる、いわば青森のテーマパークのようなホテル。一年中実施されるねぶたのショーやお祭り気分のイベントを家族みんなで楽しめます。圧巻のショー!「みちのく祭りや」リニューアル
このホテルの一番の目玉が、毎夜繰り広げられているオリジナルショーです。ショーレストランだった「みちのく祭りや」が、2022年4月にショー専用の会場へとリニューアル。ショーの内容もパワーアップして、より見ごたえのあるものになりました。 ショーは、「五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)」「弘前ねぷたまつり」「八戸三社大祭(はちのへさんしゃたいさい)」「青森ねぶた祭」の4つの祭りを、映像や実際のねぶたとともに、本物の祭りさながらに表現します。出演しているのはホテルのスタッフですが、熱のこもった演技は感動モノ。青森弁のトークにほっと和み、「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声に気分が高揚し、ラストでは舞台で一緒に踊って笑顔でシメ。あっという間の1時間です。
コロナ禍の2020年には3人のねぶた師に呼びかけ、プロジェクトを実施。日本で初めて流派を越えた合作ねぶたが完成した。2022年7月下旬には女性初のねぶた師 北村麻子氏と星野リゾート 青森屋 オリジナルねぶたが完成予定
一年中お祭り気分のイベントを開催
お祭り気分はショーだけではありません。館内の「じゃわめぐ広場」では、季節ごとのイベントで盛り上がります。 お祭り風の屋台がたくさん出るので、子どもたちも大喜び! 夏は「しがっこ金魚まつり」と題し、金魚をテーマにした屋台が充実。おすすめは本物の金魚をすくえる「金魚すくい屋台」。すくった金魚は金魚鉢にいれて客室に持ち帰り、滞在中鑑賞することができます。「馬車体験」など動物とのふれあいも
かつて名馬の産地として栄えた青森県南部地方。ホテルにもポニー2頭と馬2頭が暮らしており、到着時はポニーが出迎えてくれるほか、馬車で公園を一周できるプログラムもあります。動物とのふれあいは、子どもたちにとって忘れられない思い出になるはず。昔の人々の暮らしに欠かせず、家族のような存在だった馬。ここに来るとそんな懐かしい時代の雰囲気を感じられます。古民家レストランで青森の恵みに舌鼓
食事からも青森の文化を感じられます。食事は割烹着のお母さんがもてなすビュッフェレストラン「のれそれ食堂」、または離れの古民家レストラン「南部曲屋(なんぶまがりや)」にて。ほかにメインの食事後に居酒屋気分で気軽に立ち寄れる「ヨッテマレ酒場」もあります。 「南部曲屋」はしっとりとした風情があり、旅情にふけりながら、のんびり食事を楽しみたい人におすすめ。いろりのある古民家は子どもには新鮮かも。夕食は青森県で古くから親しまれている7品の魚卵と8品の珍味を並べた「七子八珍(ななこはっちん)」をはじめとする和会席に舌鼓を。温泉も自慢! 名湯を贅沢にかけ流しで
最後に見逃せないのが、温泉のすばらしさ。アルカリ性単純温泉の湯はかなりとろりとしてて、メタケイ酸を多く含む美肌の湯。加温で温度を調整しているだけで、加水も循環ろ過もしていません。贅沢にかけ流しで楽しめます。青森県には朝風呂文化があります。漁師町なので、夜明け前から仕事に出て、帰ってきたタイミング(つまり朝)に汗を流したのが由来なのだとか。ぜひ朝風呂も楽しんでみてください。 とことん温泉を満喫したい人には、半露天風呂付の客室「あずまし 半露天風呂付」もおすすめ。ヒバを使用した半露天風呂は爽やかな香りが癒やしを誘います。
にぎやかに、ときに青森時間でのんびりと、青森の文化を心ゆくまで堪能できる宿です。
星野リゾート 青森屋
青森県三沢市字古間木山56
0570-073-022(星野リゾート予約センター)
アクセス:青い森鉄道三沢駅より徒歩約15分(無料送迎バスあり・予約制)、JR 八戸駅から車で約40分、三沢空港から車で約20分
料金:1泊2食付 2名1室利用時1名あたり1万9000円~(税込)
奥入瀬渓流の中にあるホテル「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」
同じ青森でも、また趣の違う滞在ができるのが「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」です。奥入瀬渓流は、国立公園の特別保護地区、国指定天然記念物、さらに特別名勝に指定されている全国的にもめずらしい場所。ホテルは四季折々に姿を変える渓谷沿いという、この上なく贅沢なロケーションにあります。実は今ではこんな立地にホテルはつくれないそう。建物自体は1990年代に建てられたもので、外観は当時の趣を残しつつ、内観はリニューアルされています。 エントランスを入ると迎えてくれる大きな暖炉は、実は岡本太郎氏の作品。春から夏には、ロビーの奥に渓谷の緑がまるで絵画のように広がり、思わず息を飲む美しさです。 渓谷美は客室からも。客室は全6タイプで、赤ちゃん連れならハイハイができる和室が快適。露天風呂付客室なら、子連れでもゆっくり温泉を楽しめます。
ホテルの特等席は「渓流テラス」
ホテルの中でも、最高のロケーションにあるのが渓流沿いの「渓流テラス」です。ここでは5~10月の期間限定で朝食をとることができます。 席に座ると目の前の川の流れがよく聞こえ、いくぶん水分を含んだ風が吹いてきて、なんとも清々しい気分に。家族みんながご機嫌に一日を始められます。極上の味に出会えるフレンチレストラン
食事にも定評があります。子連れにはビュッフェレストラン「青森りんごキッチン」も好評ですが、特別な旅にしたい&子どもが小学生以上なら、フレンチレストラン「Sonore(ソノール)」でのフルコースディナーもおすすめ。ホテル内のレストランは、街場のレストランより敷居が低めなので、子どものコース料理デビューにもぴったりです。 料理は、マグロやホタテなどの特産の魚介類や「いちご煮」「イカメンチ」などの郷土料理を、大胆かつ美しくフレンチへと昇華させています。新しいけれど奇をてらいすぎない味付けは、子どもも大人も好きな味。食材や料理のポテンシャルを引き立てるよう、その時期の一番おいしい食べ方で提供するため、メニューにはシンプルに素材名が書かれているのみです。 個人的なイチオシはワインペアリング。店の奥には約2000本のワインが眠るワインセラーがあり、しかも東京に比べてかなりお値打ちな価格で提供しているとあって、ワインラバーからはひそかな注目の的。ワインと一緒に楽しむことで料理の味わいがマイルドになったり、逆にワインが華やかさを増したりと、変幻自在なペアリングの妙を体験できます。豊富なアクティビティが子どもの五感を刺激
自然を楽しめるアクティビティも充実。奥入瀬渓流にはさまざまな木々が育ち、野鳥や動物が暮らしていますが、なんといってもこの森を特徴づけているのは“コケ”でしょう。春から夏の奥入瀬渓流がどこを見ても緑に包まれているのは、300種類以上ものコケがあるからです。 日陰を好むコケは都会ではどこかネガティブな印象を持つ人もいるかもしれませんが、奥入瀬渓流の美しいコケを見れば、これまでのコケ観がくつがえされるはず! ホテルでは奥入瀬渓流をネイチャーガイドと歩けるプログラムも用意しています。 家族で気軽に楽しむなら「渓流オープンバスツアー」もおすすめ。ホテルから十和田湖までの片道約14kmを約90分で往復します。座席からは、森の木々に手が届きそう! 高い視点からだと子どもも遠くまで見渡すことができ、遊歩道を歩くのとはまた違った発見ができます。子どもたちは自然の中で原体験を、大人たちはバカンス気分で寛げる森のリゾートホテルです。
星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
0570-073-022(星野リゾート予約センター)
アクセス:JR 八戸駅・青森駅から車で約90分(無料送迎バスあり・要予約)、三沢空港から車で約60分
料金:1泊2万2000円~(2名1室利用時1名あたり、税込、夕朝食付)
東京から青森へのアクセス
羽田と三沢空港を1日4便結ぶJAL
JALは羽田と三沢空港を1日4便結んでおり、所要時間は約80分。子連れにも移動の負担が少なくて済みます。ちなみに三沢空港に隣接した「青森県立三沢航空科学館」はファミリーにも人気の観光スポットなので、合わせて立ち寄るのもおすすめです。
どちらの宿も夏休み期間中はファミリー向けのプログラムを拡充しています。ぜひチェックしてみてくださいね。