わたしのモヤっと体験談
暗証番号を間違えて大変なことに……
「先日、お金を引き出すとき、暗証番号を連続で間違えてロックがかかってしまいました。ロックを解除するために、キャッシュカードを発行している銀行の窓口まで出向かないとならず……。さらに、一度ロックされたキャッシュカードは使用することができないため、再発行する必要があり、手数料として1100円かかるとのこと。自業自得ではありますが、とても悔しい思いをしました」(S子さん/45歳)
――給与口座、家族の貯金用口座、子どもの口座など、複数の口座のキャッシュカードを持ち、それぞれに違う暗証番号を設定している人が多いのではないでしょうか。そうすると、暗証番号を忘れたり、混乱したりすることもありますよね。
そこでファイナンシャルプランナー・西山美紀さんに暗証番号の設定のコツや忘れないための対策について、アドバイスをいただきました。
アドバイス1:個人情報につながる番号は設定しない
キャッシュカードやクレジットカードでは、4桁の暗証番号を設定する必要がありますが、絶対に避けたいのが誕生日や電話番号、住所など、個人情報につながるものです。万一、カードと健康保険証などを一緒に落とした場合に、暗証番号を見抜かれてしまうからです。アドバイス2:ひそかに“推し”の人の誕生日や歴史の年号を選ぶ
周囲に公言している“推し”だとバレやすいですが、こっそり憧れている俳優やアイドルの誕生日を設定するのも手です。また、小学生や中学生のころに仲の良かった友達の誕生日を覚えていれば、他の人に推測されにくいのでおすすめです。また、自分が覚えている歴史の年号を設定するのも一案です。例えば、平安京ができた794年なら、最初に0をつけて「0794」にするといいでしょう。例以外のものでもぜひ、検討してみてください。
アドバイス3:アナログでメモをしておく
スマホやPC上など、デジタルでメモをすると漏洩が怖いもの。そのため、メモ帳などに手書きで書くこともおすすめです。ただし、メモ帳の表に「パスワード」などと書いたりすると、万一泥棒に入られた場合に危険です。さりげないメモ帳を選び、通帳やキャッシュカードがある場所とは分けて保管しておきましょう。――キャッシュカードやクレジットカードで暗証番号を設定する際は、忘れないための予防策として、ぜひアドバイスを参考にしてみてください。
イラスト/せるこさん