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もしもの通信障害に備えて…スマホ「2回線契約」理想的な組み合わせは(3ページ目)

先日発生したKDDIの通信障害は、今後どのキャリアでも同様のトラブルが発生する可能性は充分にある。最も有効な対策は「2回線契約する」こと。では、理想的な回線の組み合わせは? ITジャーナリストの石川温が解説する。

石川 温

執筆者:石川 温

携帯電話・スマートフォンガイド

 

「2回線」使うときの注意点

2回線を組み合わせる際、気をつけたいのが「それぞれ別のキャリアで組み合わせる」点だ。例えば、ソフトバンク(Softbank)とワイモバイル(Y!mobile)を組み合わせると、そもそもワイモバイルはソフトバンクのネットワークを利用してサービスを提供しているため、ソフトバンクが通信障害を起こしてしまったら、ワイモバイルも共倒れになってしまうのだ。

キャリアから回線を借りてサービスを提供しているMVNO、いわゆる格安スマホを組み合わせる場合も、どのキャリアの回線を使っているかを確認してから、サブ回線として契約しなければならない。
 

理想的な組み合わせは

では、どんな組み合わせが理想的なのか。

・KDDI以外が主回線の人は「povo」
povo2.0(出典:公式サイト)

povo2.0(出典:公式サイト

NTTドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルを契約している人であれば、KDDIが提供しているオンライン専用プラン「povo」をサブ回線として契約しておくといいだろう。

povoは基本料金が無料であり、必要な時だけ、トッピングとして、データ容量を買えばいい。1GBで390円(7日間有効)とリーズナブルな料金設定なのがいい。180日間、何もトッピングを購入しないと契約が切られる可能性があるので、時々、トッピングを買っておく手間があるが、維持費が安く済むというのが魅力だ。電話番号も付与されるので、いざという時に音声通話も利用できる。eSIMにも対応する。

・KDDIが主回線の人は日本通信の「合理的シンプル290プラン」
「合理的シンプル290プラン」(出典:公式サイト)

「合理的シンプル290プラン」(出典:公式サイト

KDDIを契約しているのであれば、NTTドコモ回線を使っている格安スマホ(MVNO)である日本通信が提供する「合理的シンプル290プラン」がおすすめだ。月額基本料金は290円で1GBのデータ容量が含まれている。超過した場合は1GB220円となる。音声通話も利用可能で、eSIMにも対応している。

サブ回線はあくまで予備の位置付けなので、できるだけ維持コストは抑えたい。povoであれば、基本料金はゼロ円だし、日本通信であれば290円とかなり安い。いずれも音声通話は使えるのが魅力的だ。


>次ページ:データだけ使いたい人におすすめのサブ回線は

 
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