今回は、ムダ遣いに悩む女性が、我慢することなく、悩みを解消したお話を紹介します。
仕事のストレスからスイーツのムダ遣いをやめられず……
47歳のアキエさん(仮)は、職場で慣れない管理職となり、ストレスが溜まる日々を過ごしていました。癒やしは、スイーツを食べること。見た目がキラキラと美しいチョコレートやふわっふわのロールケーキを見るとつい買ってしまうのです。仕事のストレスからスイーツに散財!(写真はイメージです)
まずは、相当な費用がかかっていること。アキエさんの場合、自分だけでなく家族の分も一緒に買うこともあります。そうなると、月に3万~4万円があたりまえ。なんとか減らせないものかと考えていました。そんな矢先、年1回の健康診断で血糖値やコレステロール値など、生活習慣病につながる数値が高くなっていることがわかりました。甘いものを食べる習慣が影響しているのは明らかです。これをキッカケに「おかしはやめよう!」と思ったそうです。
しかし、頭で理解しても行動はなかなか直せないもの。その後、スイーツを食べる頻度を徐々に減らそうとしますが、いつの間にかもとに戻ってしまいます。やめたいのに、やめられないというモヤモヤを抱える日々となってしまいました。
気分のリフレッシュのためバレエ教室に通い始める
アキエさんにとってのスイーツ習慣は、ムダ遣いであり、不健康のもと。もし、甘いものを食べる習慣をきっぱりやめられれば、お金も貯まり、健康診断の結果も改善されるのではと感じていました。しかし一方で、スイーツは、職場ストレスを緩和する癒やしの存在。なかなか手放すことができません。ほどよくスイーツを楽しめると良いのですが、割り切れず、問題を解決することはできませんでした。
そんなとき、以前から気になっていたバレエ教室に通い始めてみることにしました。気分をリフレッシュさせるために、音楽に合わせて体を動かしてみるのも良いだろうという軽い気持ちからでした。しかし、実際のバレエのお稽古は、想像とはだいぶ違っていました。というのは、アキエさんがたまたま通うことになった大人バレエ教室は、「大人でも上達する。やればできる!」という信念を持った先生が、指導者だったからです。
簡単にマスターできないバレエ、それが魅力となり成長へ
週に1回、90分×2コマのバレエのレッスンは、ストレッチやバー・レッスンを中心に行われます。背筋をまっすぐにキープしながらのさまざまな動きは、全身の筋肉を使い、思った以上にハード。先生のレッスンは、緊張感があり、うっかり集中を切らすと途端に「そこっ」と鋭い声が飛んできます。おかげで、練習が終わると、ヘトヘト。バレエのレッスンに夢中になることで、スイーツを止められた!(写真はイメージです)
しかし、レッスンでかく滝のような汗は、爽快そのもの。また、複雑な動きのバレエに、だんだん魅力を感じるようになっていきました。その後、継続してお稽古を続け、3年目にはトゥシューズが履けるレベルまでに成長できました。
気が付いたら、スイーツ習慣がなくなり、「浪費」も「健康問題」も解決
アキエさんは、バレエのレッスンに行くようになってから、スイーツ習慣がなくなりました。というのは、バレエのお稽古を始めてから、適した体づくりを意識するようになったからです。甘いものの食べ過ぎは、体を冷やし、ケガを引き起こす原因になると理解したことで、甘いものを食べる習慣をきっぱりやめられたそうです。また、素敵なバレエのレッスンウエアに似合うスッキリした体になりたいと思うようにもなりました。
まさに、アキエさんにとってのバレエは、自分を良い方向へ導く源泉となったのです。今では、スイーツへの浪費はすっかりなくなり、それがもとでの健康診断の数値もすべて改善することができました。また衝動買いもなくなり、老後の貯蓄を増やすことができています。
まとめ
お金の使い方には、『浪費』『消費』『投資』があります。そのうち、浪費と投資の境界は、人によってバラバラ。今回のアキエさんの例で考えてみると、ストレスを緩和するスイーツは、一見、価値のあるもののようですが、度を越しているため、ただの浪費でしかありません。一方、バレエは、自分の可能性を開く価値のあるものであり、投資といえるでしょう。この経験を通し、アキエさんは、お金を使うときの価値基準を明確に持つことができるようになったのです。
投資と浪費の境目は、体の中から湧き上がるワクワク感を頼りにしてみると良いかもしれません。
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