また昨今の買い物はインターネットで数秒でできるため、十分に検討しないということも要因と考えられます。さらに個人間のフリマアプリなどでは、買う前にチェックしておきたい注意事項などの記載も少なく、買うほうも何をチェックすればいいか気づかないということも残念な買い物につながりがちです。
今回は無駄な買い物を避けるために最低限チェックしたいポイントを5つご紹介します。
1. 製品のサイズは置き場所だけでなく、搬入経路もチェック
冷蔵庫や洗濯機などのようにひと昔前に比べると、平均サイズが大きくなっている家電があります。購入するときに置き場のサイズを確認しても、忘れがちなのがそこまでの経路です。買って配送してもらったけれど、置き場まで入らなかったというトラブルは少なくありません。2階以上に置きたい場合は、階段の幅も確認する必要があります。途中でカーブがある場合は、その角度も重要になってきます。
またそもそも玄関から入らなかったという例もあります。そうなると特別配送でクレーンを使って2階の部屋に持ち上げてから入れる必要があり、最低でも3万円前後からの追加料金がかかるため、お買い得で買ったものが高くつくということにもなりかねません。
2. 家電はメンテナンスの手軽さもチェック!
どんな物にも程度の差こそあれメンテナンスが必要ですが、とくに頻繁に使う調理家電や掃除機などはその手軽さも重要になってきます。ミキサーやフードプロセッサーなど使うたびに分解して洗うものは、そのパーツは取り外しやすいか、トースターは落ちたパンくずを掃除しやすいか、掃除機は溜まったゴミを捨てやすいかなどです。毎回のメンテナンスが面倒なゆえに、買ったけれど使わなくなってしまったという人も多いそう。せっかくお金を出したのに、残念な買い物になってしまったというようなことは避けたいですね。
3. パーツはあとから購入できるか、消耗品の値段などもチェック
長く使っているとパーツが壊れてしまい、そこだけを交換したいということが出てきます。また近年は充電式のコードレスで使用できるものも増えてきているため、長年使って劣化したバッテリーが交換できるか、また価格はいくらかかるのかも購入前に調べておくことをおすすめします。商品価格はさほど高くなくても、バッテリーやパーツが数万するというものもあります。あくまで自己責任になりますが、国内で買ったものでも海外メーカーの場合、パーツを並行輸入品で安く購入できることもあるため、その点も含めて事前に調べておくといいでしょう。
4. 電気の「50Hz/60Hz問題」もチェック
ご存知の方も多いと思いますが、日本は静岡県の富士川を境にして、東側は50Hz、西側は60Hzと周波数が違います。最近の家電は共通して使えるものが多いですが、中にはまだ周波数別に商品を発売しているメーカーもあります。実店舗に行って買い物する場合は、その地域のものが置いてあるためよいのですが、ネットで買うときは注意書きがされているはずなのでチェックが必要です。
さらにフリマアプリなどの場合、そこに触れていないものも多いのが現状。自分が買うものは、どちらの周波数でも使えるのか、もしくはどちらかしか使えないのかをチェックしましょう。共通して使えないのであれば、フリマアプリの出品者に質問するようにしましょう。
5. 鍋底サイズもチェック!「IH対応」だけでは使えない場合もある
ガスコンロに加え、IHコンロが登場してからというもの、鍋やフライパンには「IH対応」か否かが表示されています。しかしチェックポイントはこれだけではありません。IHの取扱説明書には「鍋底◯cm以上のものが対応」と書かれているはずなので、それを覚えておく必要があります。購入しようと思っている鍋が、規定のサイズよりも大きければ使えますが、小さいと使えない可能性が高くなります。実際のところは、規定の鍋底より小さくても使えるものがあるのも事実ですが、それは使ってみないと分かりません。高価な鍋なら冒険するのはやめておきたいところです。
今回ご紹介した買い物のチェックポイントはほんの一部です。それぞれのアイテムによって、購入前にチェックしておいたほうがいいポイントは違ってきます。今はインターネットで色々と調べることができるため、購入前にいろいろ検討する習慣をつけましょう。