コロナで改めて気づかされた大切なことが根付くライフスタイルに心を癒やされ、大自然を舞台に一生に一度のプライスレスな体験もOK。コロナを経たニュージーランドの現状、その魅力を紹介します。
ダイナミックな自然のなかでプライスレスな体験を
今回の旅で一番印象的だったのが、クイーンズタウンから2時間の「ミルフォード・サウンド」への遊覧飛行。陸路だと7~8時間かかるという大変な道のりも、セスナならあっという間。フィヨルドランド国立公園にあり、氷河を見下ろし、目線に雪山が迫る「ミルフォード・サウンド」の空の散歩は忘れられない思い出に。 ニュージーランドは、世界各国の風景があるといわれ映画のロケ地となることも。映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズやスピンオフ作品『ホビット』のファンがその世界観に魅せられて訪れることも多いのだとか。夏には氷河へアクセスできるトレッキングなどを国立公園内で楽しめます。 違った角度の楽しみ方ですが、バンジージャンプはニュージーランドが初めて商業化したそうで、景勝地を楽しむアクティビティとして定着しています。チャレンジしてみると世界感が変わるかも? 筆者は無理ですが……。豊かな食は、日本に帰りたくなくなるほど
海外へ訪れると日本の食事が恋しくなりますが、ニュージーランドでは、毎日の食事がおいしすぎて帰りたくなくなるほど。山に育まれた豊かな水、海の幸、畜産も盛んで、大切に育てられた野菜たち。素材がいいから、お料理も総じて素材を生かしたシンプルな味付けで日本人好みです。 首都オークランドからは、船で近くの島々へ簡単にアクセスができます。 筆者が訪れたワイヘキ島はオークランドから船で35分、二十数軒のワイナリーがあり、その多くはレストランを併設しているという島。地産地消のワインと料理のマリアージュを頂く極上のひとときを満喫できます。自然と共存する人々。魅力的なライフスタイル
無人島だったニュージーランドに、先住民マオリが航海用のカヌー「ワカ・ホウルア」でやってきたのは約1000年前のこと。自然との共存・共栄を大切にしてきたマオリの歴史や伝統は、現代のニュージーランドにも受け継がれ、未来に向けて自然や環境を守るという意識はライフスタイルにも色濃く反映されています。 例えば食品ロスへの取り組みもニュージーランドでは当たり前のこと。必要なものを必要なだけ購入できる量り売りの食料品店「GoodFor」のほか、スーパーでも量り売りコーナーが充実しています。また、今回ニュージーランドで必携といわれたのがマイバッグ。ニュージーランドではビニール製のレジ袋の提供は有料でもありません(紙袋等は有料で用意)。 また日本でも人気のブランド「ecostore(エコストア)」もニュージーランド発祥で、本店(小さなかわいらしいお店)がオークランド近郊にあります。 ニュージーランドでは次世代のための「ティアキ・プロミス」を制定、旅行者にもプロミスに沿った行動が求められます。こういった取り組みはSDGsにもつながり、そのライフスタイルは、コロナを経た今、魅力的で身を置くことでとても心地よい気持ちになります。最も印象的だったのは、クイーンズタウン中心部に近いワカティプ湖を望む絶好のロケーションにたたずむSherwood(シャーウッド)。サスティナブルの最先端をゆくホテルはレストランやバーを併設。レストランの野菜は目の前の自家菜園から調達し、食事で出た生ゴミはコンポストへ。できた肥料は畑に返るという循環になっています。 客室は、床はタイヤを、カーペットは釣りの網を、壁はワインコルクをアップサイクルしたもの。調度品も、使い捨てではなく長く使えてごみにならないことを考え調達したといい、センス良く心地よい空間が広がります。 客室内のアートは地元アーティストのもの。レストランなどは地元の方の利用も多く、観光客と地元が交流する場、サスティナビリティに関心を寄せる機会になれば……とジェネラルマネジャーのへイリー スコット氏は語ります。 いかがでしたか? 筆者が訪れたのはニュージーランドのごく一部ですが、絶景や体験など一生に一度の体験ができる一方で、自然を愛しともに生きる姿勢が素晴らしくすっかりニュージーランドのファンに。 出会った人が魅力的で、そのライフスタイルや思いに触れることで、日々の自分の暮らしを見つめ、本当の贅沢とは何か?を考えるきっかけにもなります。
コロナ禍を経た今、旅先の選択肢に入れてみてはいかがですか?
<関連情報>
ニュージーランド政府観光局ホームページ
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