節約

靴箱に「満水の除湿剤」を放置している人は注意! ジメジメした夏、効果のある“湿気対策”は?

梅雨時期だけでなく、夏も湿度が高い日本。意識して除湿をしないと、気づいたときにはカビだらけというような状況にもなりかねません。今回は夏も気にしたい湿気対策をご紹介します。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約・家事・100円ショップガイド

ジメジメ、ベタベタした過ごしづらい梅雨の間は家の湿気対策に意識が向きますが、夏もきちんと対策をしておかないと、なんとなく臭ってきたり、カビが生えてしまったりすることがあります。今回は夏も気をつけたい、家の中の湿気対策をご紹介します。
 

汗をかく夏こそ注意が必要! 布団の湿気対策

湿度が高い上に汗をかく夏、布団は常に湿った状態になりがちです。温度も湿度も高い状態だとカビが発生しやすく、またダニの温床にもなってしまいます。

まずおすすめしたいのは、布団であってもベッドであっても、シーツの上に一枚大きなバスタオルを敷くことです。薄いシーツだけだとすぐ下の布団やベッドパッドに汗が浸透してしまいますが、バスタオルがあることによって汗を布団まで浸透しづらくすることができます。 
布団用の除湿マット

天日干しして繰り返し使える布団用の除湿マット

布団用の除湿シートというものもあります。湿気を吸ったらお知らせマークがつき、天日に干して乾燥させて再度使うというものです。お知らせマークがついているのに使い続けていても除湿はしてくれませんので、頻繁にチェックして天日干しする必要があります。
 

「満水の除湿剤」の放置は意味なし! 靴箱やクローゼットの湿気対策

除湿機

靴箱の前で除湿機をかける

湿気が溜まりがちなのが、靴箱やクローゼットのように狭い空間です。ここでありがちな光景はプラスチック製の容器の除湿剤が、水が満水になっているのにそのまま放置されているという状態。布団の除湿シートと同じく、満水になったら除湿はしてくれないため、すぐにでも交換する必要があります。

ただしよくあるプラスチック製容器の除湿剤は、除湿能力が500mlや大きいものでも1000ml(1L)のもの。筆者がクローゼットの中に除湿機を入れて運転させると、半日程度で6Lあるタンクに水がいっぱい溜まります。靴箱の前でも同様です。

このことからも分かるように、500mlや1Lサイズの除湿剤を1個入れておき、それが数週間かけて満水になっても、除湿能力としてはあまり大きな期待をもてません。このような商品を使う場合は、かなりの個数を靴箱やクローゼットに入れておかないとならないのです。
靴箱の除湿剤

満水になった除湿剤を入れておいても意味がない

そうなると次に気になってくるのは、満水になった容器を捨てる手間とコスト。近年、資源ゴミ以外は有料となっている地域が多い中、プラスチック容器の除湿剤は有料の燃やせないゴミ扱いの地域もあれば、水を抜けるものであれば無料のプラスチックゴミとして出せるところもあります。

このようなことをいうと元も子もありませんが、やはり除湿機が一台あると便利です。除湿機一台あれば、除湿したい場所を移動させて大容量の湿気を除湿させることができますし、部屋干しの洗濯物を乾かすこともできます。重たくて天日には干せないベッドマットなども、布団とまとめて除湿することが可能です。

湿度は1階の部屋か2階以上か、日当たりはどうか、風の通りはどうかなど、さまざまな要因で変わってきます。状況に応じて、除湿剤だけでなく除湿機の導入も検討してみてはいかがでしょうか。
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