今回はそんなiOS 16の中から、筆者が注目している変更点にフォーカスを当てて、その機能の詳細や感想をお伝えします。
1. ロック画面がカスタマイズ可能に
iOS 16で、多くの人が楽しみに焦がれているのは、「ロック画面」のカスタマイズでしょう。ご多分にもれず、筆者も非常に楽しみです!今までのロック画面は、届いている通知を確認して、カメラを起動するかライトを点灯させるくらいしかできることがありませんでした。しかしiOS 16からは自分の好きなデザイン、機能を追加できます。
時刻表記の時計のフォントや、文字の色を変更することが可能。また、写真を登録したときに、時計を写真の奥側に配置することができるようです。
そして楽しみなのが「ウィジェット」機能。ロック画面上に、天気、カレンダーのイベント、アラーム、バッテリー残量、アクティビティリングの進捗などといったウィジェットを、自分で好きに設定できます。
また、これらのロック画面は、複数作ることができ、簡単に切り替えも可能です。いままで個性を出しづらかったロック画面ですが、これからは人によって活用方法が変わってきそうですね!
2. iCloud 共有写真ライブラリ
iOS 16から新たに「iCloud 共有写真ライブラリ」という機能が追加されます。従来も「共有アルバム」という機能はあって、家族や友人と写真を共有するためのアルバムを作成できます。
機能としては、これと似たようなものだとは思いますが、「メンバーの近くで撮影したら即座に共有される」「共有を開始するやいなや写真に写っている人から、ライブラリに入れる写真を簡単に選べる」という点に違いがありそうです。
今までは共有する写真を一枚一枚選んでいましたが、これからはある条件に合致した写真を手軽に、そして簡単に共有できるようになります。
筆者は現在、娘やペットの写真を、妻との共有アルバムにいちいち手動でアップロードしています。この作業が簡略化され、よりシームレスに共有できるようになれば、写真の管理がより手軽になりそうです!
3. 「テキスト認識表示」と「画像を調べる」の機能強化
画像内のテキストを認識する「テキスト認識表示」機能。いままでは英語(アルファベット)にのみ対応していましたが、iOS 16からは日本語にも対応します。「動画」も認識対象に加わりました。再生を一時停止することで、表示されているフレームのテキストを認識されるとのこと。
認識したテキストは、「コピー」「翻訳」「調べる」「共有」のほかに、電話をかけたり、ウェブサイトにアクセスしたり、通貨換算したり、翻訳もできます。
この機能には本当に期待してしまいますね!
買った商品のパッケージに記載されている商品名を読み取って、そのままGoogle検索にかけたり。いただいた名刺の内容をコピーして、LINEに貼り付けたり。かなり便利に使えそうです。
また「画像を調べる」機能は、画像内に含まれている対象物を長押しすることで、背景から抜き出し、メッセージなどのアプリに配置できる新機能です。
利用シーンがいまはまだ思いつきませんが、こちらもなかなかおもしろそうな機能です。
地味にうれしい新機能
■通知の位置が画面下部に変更 今までiPhoneに届いた通知は、ロック画面のド真ん中にデカデカと配置されていました。しかも、複数件の通知があれば、それが縦に並ぶのが仕様でした。iOS 16からは、通知の位置が画面下に変更。しかも通知は積み重ね表示となり、奥行きのあるデザインに変更。
これで、ロック画面に設定した壁紙が隠れなくて済みますね!
■メッセージ
メッセージアプリにも新しく、以下の3つの機能が追加される予定です。
・送った直後であれば、メッセージの編集または取り消しが可能
・最近削除したメッセージを復元
・すでに読んだメッセージに未読マークをつける
総じて「あとから変更する」という機能が強化された印象ですね。送ったメッセージを取り消したり、編集できるのは助かります。
LINEなどでも、送信ボタンを押したあとに限って「あっ、こっちの表現のほうがよかったな」と思いついたりするものですから。
■メール
メールアプリにも新しい機能が続々と追加。以下の機能が使えるようになる予定です。
・送信の予約
・送ったばかりのメールの送信を取り消し
・添付忘れや受信者の追加忘れの通知
・返信を受け取っていないメールにはリマインドが送られる
・メールを読み直すためのリマインド通知
また、検索機能の改良もされ、一段と正確で精度の高い検索結果を提示できるようになるとのこと。
筆者は今まで、メールは公式のGmailアプリをずっと使ってきたのですが、今回のアップデートを機にAppleのメールアプリを使ってみようかと思います。
■音声入力の強化 音声入力機能についても、強化されることが決まっています。
まず1つは「句読点」と「絵文字」を声だけで入力できるようになります。今までは「てん」や「まる」と発音することで入力されていましたが、iOS 16からは文章の終わりにあわせて自動的に入力されます。
2つ目の機能強化は、シームレスな音声入力です。
今までは音声入力ボタンを押して、発音し、聞き取った内容で文章をつくるという流れでした。これがiOS 16からは「音声入力を止めなくても、テキスト入力ができる」とのことです。
LINEなどのメッセージのやり取りや、ブログの記事の作成などで、意外と役に立つ音声入力。場合によっては、いちいち文字を打ち込むよりもスピーディーで便利なので、筆者もよく活用しています。
どういう使用感になるのか、実際に触ってみないと分かりませんが、より便利になるのは間違いなさそうですね! 音声入力による文章作成が、より自然な形でできるようになるのは、うれしい進化ですね。
■集中モード 自分の状況に合わせて、通知を受け取るアプリや相手を任意で設定できるようになる「集中モード」。この機能にも、iOS 16から変化があります。
iOS 16では、「集中モード」とロック画面を紐付けることが可能。ロック画面の壁紙やウィジェットを、特定の集中モードと連動させられます。
これにより、ロック画面をスワイプで切り替えたときに、それに応じて自動的に集中モードも有効化される、という使い方ができるようです。
今まで「おやすみモード」ぐらいしか活用してこなかった筆者です。iOS 16からはロック画面との組み合わせができるとのことで、より自然な形で生活の中で活用できそうな気がしています。
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