断熱性を高め、太陽光発電などでエネルギーをつくるZEH
これからの住まいを考えるとき、キーワードとなるのは「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」です。「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けて、2030年にはZEHが新築住宅のスタンダードになることを目指すという政府の方針も打ち出されています。「ZEHとは、家のエネルギーについて使う分よりつくる分を多くして、差し引きゼロ以下にする家のこと。断熱性能を高めたり、高効率の設備を用いたりすることで省エネを実現しつつ、太陽光発電システムなどの発電により使用電力をまかないます」と話すのは、住友林業 住宅・建築事業本部 技術商品開発部の川村明寛さん(以下コメントはすべて川村さん)。
「ZEHは2016年に国が普及目標を掲げてから徐々に増えてきており、2020年度には全国の新築注文住宅のおよそ1/4がZEHとなっています(※1)。多雪地域と都市部狭小地を対象とした「ZEH Oriented」や、集合住宅の「ZEH-M(ゼッチマンション)」も新たに加わりました。近い将来、ZEHがあたりまえという時代を迎えますので、これから家づくりをご検討される方にはZEHのことを是非知っていただきたいです」
ZEHには、住む人にうれしい3つのメリットが生まれます。それぞれのポイントをくわしく見ていきましょう。
【経済性メリット】光熱費は年間25万円ダウン、家計にゆとりが生まれる
まずひとつめのメリットは、経済的であるということ。
「断熱性能が高まることで、電力を消費する冷暖房の使用が減らせるので、毎月の光熱費がカットできます。さらに、太陽光発電システムでつくられた電気を自宅で使い、余った電気は売電することもできます。住友林業のZEH仕様住宅と一般住宅を比較すると、光熱費が年間約25万円ダウンする(※2)という試算となり、とても経済的です」
年間25万円も節約になるのはおトク! 家族で旅行に出かけたり、ちょっと贅沢な食事や買い物をしたりするなど、楽しい計画を立てることもできそうです。
「ZEHの普及を目指す、国や地方自治体からの補助金も利用できます。電気代を減らすために無理な節約をする必要もなく、家計にも気持ちにも大きな余裕が生まれるでしょう。普通に暮らしているだけで生活が豊かになるのは、ZEHの大きな魅力です」
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【健康メリット】1年を通じて心地よい室温をキープ、元気な暮らしを支える
ZEHの2つめのメリットは、健康的な毎日が送れることです。断熱性の高い家は、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるのはもちろん、部屋ごとの温度差も少なくなるので本当に快適です。「室温を一定以上に保ちつつ温度差も少なくすることで、体調不良のリスクを減らしたり、睡眠の質を上げたりすることができます。特に、冬の急激な室温変化で起こるヒートショックは大きな事故の原因に。高断熱のZEHなら、長く住み、年を重ねて高齢になっても心配が軽減するので安心です。
『暖かい家に住むと、健康寿命が4年延びる』(※3)という調査結果もあるほど、断熱性は健康を守るためにとても大切なのです」
さらに、鉄骨よりも木をふんだんに使った木造の家の方が、元気な暮らしに役立つのだそう。
「鉄は地面からの冷気が伝わりやすく、反対に木は冷たさを伝えにくいという特徴があります。木を構造に使用した建物は、断熱性能が高くなるのです。
また、木に包まれた空間には、ゆったりと心を落ち着かせてリラックスできる効果も。木造のZEHなら心身ともに健康的になり、家族の暮らしを支えることができるでしょう」
木に囲まれた家は断熱効果が高く、心身ともに元気に
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