散らかってしまう家の共通点とは……
家がいつでもスッキリ片付いていたら気持ちがいいですよね。おそらく誰しもがそう思うのですが、仕事や家のその他の用事のために片付けられなかったり、掃除ができなかったりしてしまうこともあります。今回は筆者が今までにテレビ番組のロケや雑誌の企画で、散らかってしまっている家に行き、見てきた共通点をご紹介します。
共通点1:玄関に靴があふれている
玄関のドアを開けた瞬間に、靴の状態でその先の家の中が想像できます。靴箱に入っていない靴が無造作に玄関に広がってしまっている家は要注意。家族の人数と靴箱の収納力の関係により、靴箱に入りきらない家もあるでしょう。しかしそのような場合でも、家の中が片付いているご家庭は、靴箱に入らない靴が綺麗に並んでいるのです。
もしも今、玄関に靴があふれていたら、「毎日靴を綺麗に並べる」というところからトレーニングしてはいかがでしょうか。次に、「玄関だけは、いつ誰が来てもいいように片付けて掃除をしておく」というようにし、そこから少しずつ範囲を広げていけば片付けグセがつくようになります。
共通点2:開けっ放しのドアや扉がある
開けたら閉める――当たり前のようなことですが、実はできない人も多く、これができないと他の物も散らかりがちな傾向があります。それはひとつの動作に対して「最後までやる」の“最後”が違ってきているのが原因です。扉を開けて戸棚から必要な物を取り出したら、最後は「扉を閉める」ということになりますが、そこが「必要な物を取り出す」になってしまっているからです。このタイプの方は、家の中の他のことにも共通していて、出したものを元の位置に戻さないため、どんどん散らかってしまいます。
このケースの場合は「ひとつの動作は最後までやる。最後は何なのか考える」ということを習慣づけると、使ったものは元の位置に戻すことができるようになり、家の中も散らかりづらくなってきます。
共通点3:調味料の在庫が把握できない
家に味噌の在庫はいくつある?醤油の在庫はいくつある?――この質問に瞬時に答えられる人の家はスッキリと片付いています。これは家の中の全てのものに共通していて、「自分が持っている物の数を把握している」「自分にとって必要な物とその数を把握している」という状況だからです。これができていないと、なんとなく買ってしまう、安かったからとりあえず買っておくという消費行動が増えてしまいます。そして、家の中に物がどんどんと入ってきてしまい、収納力を超えて散らかってしまうのです。
「何かを買う」ということは「家の中に物が入ってくる」という現象になるので、それを整理するところまでを考えなければなりません。家の中には、種類別に把握できる数の物だけを置くようにすれば、収納力を超えて物が増えるということを避けられます。
今回は散らかってしまいがちな家の代表的な共通点をご紹介しました。もしも少しでも当てはまる点があったら、その点を注意して生活してみてはいかがでしょうか。