原油価格の高騰により、ガソリンの小売価格も大幅に上昇。東京都の場合、2022年3月には、レギュラー1リットルの価格は180円近辺まで上がり、それ以降も、おおむね170円台で推移しています。こうした原油とガソリンの高値状態は、当面、長期化するとの予測が有力。そこで、見直したいのがガソリン代の支払い方法です。石油の元売り会社が発行するカードより、一般的なクレジットカードを使う方がお得になるケースが出てきました。日常的にクルマを使っている人や、レジャーなどでクルマでの長距離を移動する予定がある人は必読です。
ガソリン値上げで使うべきカードは?

ガソリン値上げで使うべきカードは?

 

普段使っているカードが実はいちばんお得?

『ENEOSカード』や『apollostation card』など、石油元売り会社が発行する「ガソリン系」クレジットカードは、通常、「ガソリン1リットルあたり○円引き」あるいは「1リットルあたり○ポイント貯まる」という特典が付いています。例えば、全国最多のガソリンスタンドであるENEOSで、『ENEOSカード S』を使うと、ガソリン1リットルあたり2円引きになります。これはこれでお得な特典ですが、昨今のガソリン価格上昇で、他のカードを使った方がより得をするケースが出てきました。
 
ENEOSは『楽天カード』と『dカード』の特約店になっているので、それぞれのカードで支払うと、通常の1%のポイント還元に加えて、0.5%のボーナスポイントが付き、合計1.5%の還元率になります。レギュラーガソリンが1リットル170円だとすると、還元されるポイントは2.55円相当となり、『ENEOSカード S』よりもお得になります。値引きとポイント付加という違いはありますが、楽天ポイントやdポイントのユーザーであれば、ポイント還元の方がお得に感じるのではないでしょうか。
 
また、『JCB CARD W』の場合、apollostation、出光、シェル石油が特約店になっているので、これらのガソリンスタンドで使うと、実質的なポイント還元率は1.5%になります(apollostationは出光興産と昭和シェル石油が統合してできたブランドです)。『JCB CARD W』を申し込めるのは18歳~39歳に限られていますが、いったん作ってしまえば40歳以降も継続利用できます。
 
ポイント還元率1.5%は、レギュラーガソリン1リットルが133円のときに1.995円相当のポイントになるので、133円以下であれば、「1リットルあたり2円引き」の方が有利になります。なお、ガソリン系カードは、ガソリン代の支払いにはクレジットカードとしてのポイントが付かない仕様がほとんどなので、トータルの還元率では、上記のように不利になるケースが出てきます。
 

ヘビーユーザーにはメリットが大きい「ガソリン系」カード

とはいうものの、日常的にクルマを使っている人はもちろん、週末にドライブに行くことがある人なら、ガソリン系クレカは持っておいて損はありません。冒頭で紹介した『ENEOSカード S』は、付帯サービスとして、車のレッカー移動が10キロまで無料、バッテリー上がりやパンクしたタイヤの交換などの路上修理も30分以内なら無料、という特典が付いています。年会費は、2年目から1375円かかりますが、年1回カード利用があれば無料になります(コンビニでの少額の支払いでも適用)。
 
『apollostation card』は年会費が永年無料で、別途年会費を支払うと、各種ロードサービスの特典が付いたり、カード利用額によって値引き額が拡大するコースに入れます。クルマに頻繁に乗る、長距離のドライブも多いというヘビーユーザーであれば、かなりお得に使えるでしょう。
 

お得の基本は価格の安さ

最後に、ガソリン価格について付け加えておきます。ガソリン価格は、店舗によって異なります。したがって、ガソリン代を安くするには、当たり前ですが「安いスタンドで買う」ことが基本です。値引き額が大きい、還元率が高いからといって、小売価格が高いスタンドで給油するのは賢明ではありません。
 
東京23区内では店舗数が少なく、馴染みがない人も多いと思われるキグナス石油は、店舗のある地域ではほぼ割安な部類に入ります。『キグナスジャックスカード』は、1リットルあたり1円引きですが、価格競争力は高いといえます。ポイントを貯めることを目的化せず、代金が最も安くなるようなスタンドと支払い方法を選択してください。
 
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