Q:確定申告書を毎年、税務署に出しにいくのですが、家から遠くて片道40分以上かかります
「私は70代ですが、年金をもらいながら働いておりますので確定申告を毎年しております。毎年、税務署に出しにいくのですが、家から遠くて片道40分以上かかります。なんとかならないのでしょうか」(匿名希望)確定申告書は郵送できる
A:郵送で確定申告書類を提出する方法があります。事前準備をしっかりしましょう
税務署が遠くて苦労されているようですが、そもそも確定申告書類の提出方法には、【1】確定申告会場に持っていく【2】e-Taxによる手続き【3】郵送による提出、の3種類があります。郵送による提出は、わざわざ税務署に出向くことも、パソコンなどを使う必要もありませんので手軽にできます。これからは所轄の税務署に、郵送で提出してみてはいかがでしょうか。すべてコピーを控えとして取っておくことをオススメします。
ただし注意点があります。確定申告書は、郵便法で定められる「信書」に該当し、郵便局が扱う「郵便物」または「信書便物」として送らなくてはならないのです。
身近なところで郵便で送るといいでしょう。つまり、封筒に切手を貼ってポストに投函するのであればOKとなります。一方で、宅配便などで荷物として提出することはNGとなりますので、注意してください。
期限の注意点としては、「消印の日付」が提出日となり、提出期限日の消印が押されていれば間に合ったということで受理されます。確定申告書の記入内容に問題があったり、添付書類もれがあったりすると、差し戻されてしまいます。その後のやりとりに時間がかかると、提出期限を過ぎてしまうおそれもあります。日程に余裕をみて提出しましょう。
また、収受日付印が押された確定申告書の控えが欲しい場合は、確定申告書類のコピーとともに、切手を貼り付けた返信用封筒を同封する必要があります。書類に不備がないか確認した上で、必要書類を郵送用の封筒に入れてください。郵便局の窓口で、所定の切手を購入して発送するのが確実だと思いますよ。
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監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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