ゴミの分別にかかる家事を時短し、保管場所を少なくするテクニック
今や掃除、洗濯、料理といった家事の作業量と並べてもいいのではないかと思えるのが「ゴミの分別」。自治体によって違いますが、瓶・缶・ペットボトル・プラスチック・古紙などを複数に分別した上で、それぞれの指定された回収方法で出す必要があります。もちろん環境のことを考えると指定された通りにゴミを出すのは大切なことですが、その手間を少しでも減らすことができれば家事をラクにできます。
筆者自身、今ほど「マイボトル」という言葉が使われていない頃から、水筒を持ち歩いていました。それはひとえに、ペットボトルを洗って乾かし、ゴミの日まで家の中に置いておくのが嫌だったから。水筒を洗うのを負担と感じるか、ペットボトルを処理するのが面倒と感じるかは人によって違うと思いますが、今回はゴミの分別にかかる家事を少しでも時短できる方法をご紹介します。
家の中に置いておく分別ゴミの「総量」を減らす
筆者が「ペットボトルを家に持ち込みたくないから水筒を持ち歩く」というのもそのひとつですが、買うものを変えることにより、分別作業を減らしたり、収集日まで家に置いておくゴミの量を減らすことができます。たとえば、スーパーに並ぶ肉や魚は食品トレーに乗ってきますが、肉屋や魚屋で購入すると紙の包みになり、ゴミをコンパクトにすることができます。 ペットボトルを潰してゴミに出すか、潰さないで出すかは自治体によって違いがありますが、潰して出す必要があるエリアにお住まいの場合は、購入するときに厚いものよりも薄いボトルを選ぶのがおすすめです。薄いペットボトルのほうが潰しやすく小さくなるため、家に置いておくスペースも少なくなるためです。 「プラマーク」がついているゴミは、ポンポン袋に入れていって最後に袋ごと押しつぶすなどして小さくすることもできますが、容器がなかなか潰れなかったり、元の形に戻ったりしてしまうことも。捨てる時点でゴミを圧縮しておくと便利です。
家の中でゴミを分別し、捨てやすい環境を作っておく
▼シンク内にドライエリアを作る洗ってから出さなければならないゴミの中には、缶やペットボトル、プラスチック扱いになるレトルトパウチのものなどがあります。洗って水切りをするためにシンクに適当に置いておくと倒れてきたりしまうのはプチストレス。思い切って捨てる分別ゴミを乾かすためのエリアを作っておくと便利です。
▼玄関から奥に持ち込まない
宅配便で届いたダンボール、買ってきた物の箱、ポストに入っていたチラシなど、どのような物も玄関から入ってきます。このような物は、部屋の中に持ち込まないで済むように玄関で開封して処理しまとめて置いておけるようにすると便利です。
▼分別ゴミ箱を1カ所にまとめる
分別ゴミの種類ごとに捨てる場所が家の中のあちこちに散らばっていると、それだけで家事動線も増え手間になってしまいます。可能な限り分別用のゴミ箱は1カ所にまとめておくのがおすすめです。
また、家族一人一人が分別作業をやってくれるよう分かりやすくしておくと、分別し直しなどの作業を減らすことができます。
▼分別に使うグッズも同じ場所に置いておく
分別に使うグッズも、ゴミを置いている場所に用意しておくことをおすすめします。最近は100円ショップやホームセンターでも、ゴミを分別するための便利グッズが販売されています。自分の家から出る量が多いゴミに関しては、そのようなグッズを使うことで作業をラクにすることも可能です。
ゴミの捨て方を変える
分別ゴミの収集回数も自治体によって違いがありますが、月に1~2回の収集のものは、家の中で場所をとりがちなため、収集日を待たずに捨てに行くのも一つの手です。よくあるのがスーパーにある食品トレーや牛乳パックの収集用ゴミ箱。また大手スーパーのイオンでは、店舗によって「リサイクルステーション」が設置されており、古紙やペットボトルなど対象となっているものを持ち込むと量に応じてイオンのポイントWAONポイントをもらえます(参照:イオン リサイクルステーション)。
また、いくつかの地域では「じゅんかんコンビニ24」というものがあり、24時間いつでも分別ゴミを持ち込むことができるサービスもあります(参照:札幌市にあるじゅんかんコンビニ24)。
環境のことを考えて、しっかりやりたいゴミの分別。これからますます分別は厳しくなっていくかもしれません。だからこそ、できる限り手間をかけず、家の中での保管場所も少なくて済むように工夫したいですね。
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