年金・老後のお金クリニック

54歳独身女性、厚生年金を25年支払い、それ以降は、国民年金です。将来いくらの国民年金をもらえますか?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、将来の国民年金の受給額についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

拝野 洋子

執筆者:拝野 洋子

ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士 / 年金・社会保障ガイド

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、将来の国民年金の受給額についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:私がもらえる国民年金額はいくらですか?

「私は、54歳独身女性です。厚生年金保険料を25年間支払った後、派遣社員として46歳から国民年金保険料を60歳まで支払う予定。これからも働き続ける予定です。年金は、65歳からもらいますが、私がもらえる国民年金額はいくらになりますか?」(匿名希望さん)
私がもらえる国民年金はいくら?

私がもらえる国民年金はいくら?

A:国民年金に60歳まで加入すると合計39年なので、65歳からもらえる老齢基礎年金は年額77万5125円(2023年度の新規裁定者)となります

相談者は、過去に厚生年金に25年間加入し、46歳からは派遣社員として働き国民年金に加入しており、今後も働く予定とのこと。国民年金は60歳まで加入できますので、相談者も60歳まで加入すると仮定して説明します。

厚生年金に25年間加入していた期間は、国民年金にも加入していたということになりますので、相談者の60歳時点における国民年金加入期間は、以下のように合計で39年間(468カ月)となります。

厚生年金に加入した25年間(300カ月)+46歳から60歳まで国民年金に加入する14年間(168カ月)=国民年金加入期間は39年間(468カ月)

将来、国民年金からもらえる「老齢基礎年金」の受給額ですが、2023年(令和5年)度の老齢基礎年金の満額は79万5000円(新規裁定者の場合)です。国民年金保険料を全期間40年間(480カ月)支払うと、この金額がもらえます。相談者の場合は39年間(468カ月)なので、満額まで12カ月足りません。以下の計算式で、老齢基礎年金の受給額の計算ができます。

79万5000円(2023年(令和5年)度)×加入期間468カ月/480カ月=年額77万5125円

したがって、相談者が65歳からもらえる老齢基礎年金は年額77万5125円となります。この金額に厚生年金に加入していた25年分の老齢厚生年金も上乗せしてもらえます。65歳になる約3カ月前に年金機構から送られてくる年金請求書で忘れずに請求手続きをしましょう。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

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