仕事に行きたくない……どうする?
大事な日でなければ、休むのもアリ!
よほど大事な予定がある日でなければ、休んでもいいでしょう。仮病であっても、「体調が悪くて、行ける状態ではない」と説明すれば、理解してくれる人もいるはずです。そんな状態のときに無理に会社に行っても、いい仕事はできないでしょう。それでミスをしてしまっては、さらに会社に行きたくなくなってしまうはず。会社に行きたくない原因が「疲労」の場合、無理をしたら病気になることもあります。病気になる前に休んだほうが、結果的にむしろ「効率がいい」とも言えるのです。また、メンタル的な理由で会社に行きたくない場合に“仮病”を使って休んだのだとしても、必ずしも嘘とは言えません。体調の悪さは、体だけに限らず「心の調子の悪さ」も含まれるからです。
日本では「我慢をして耐えること」が美徳だとされる傾向がありますが、心身を壊してしまっては元も子もありません。日々、自分の心身と向き合い、本当に辛い時は無理しないほうがいい場合もあるのです。
もちろん、怠け癖がついてしまってはいけません。しかし、人は夢中になれることや本当にやってみたいことに出合ったり、自分に合う環境を手に入れたりしたときは、むしろ「仕事に行きたい」「挑戦したい」と思うもの。現状、そう思えるような環境ではないから、仕事に行きたくないと感じるのかもしれません。
会社を休んだときこそ、せっかくできた時間を使って「本当は何をしたいのか」「今後、どうしていきたいのか」について考えてみるといいでしょう。
自分に合う環境や仕事を見つけることが大事!
転職歴が多い人、辞め癖がある人でも、本当に自分に合うものに出合うと、仕事が楽しくなり、本領を発揮しやすくなります。だからこそ、「行きたくないほど辛い環境で耐え続ける」よりも、「自分がどんなところで能力が発揮できるのかについて考える」ことが大切です。例えば、社内でライバルと競争し合うような環境にいるよりも、仲間と和気あいあいと働くほうが向いている人もいます。会社員よりもフリーランスのほうが合う人もいれば、雇われるよりも、会社経営に向いている人もいます。自分に合う環境や仕事を見つけたほうが、自分らしく生きていけるものです。
会社に行きたくないのに、無理やり行き続けて、やがて心身を壊してしまう人は「その会社以外に自分の居場所はない」と思い込んでしまっている節があります。そんな人ほど、もっと広い視野で物事を見られるようになることが大切。私たちは、“囚われの身”ではありません。自分の身を置く場所は、自分で選べるのです。
まずは、好きなことの副業を始めるのもアリ
「好きなことで食べていくのは難しい」と思われがちですが、「好きこそ物の上手なれ」というように、好きだからこそ、努力しているつもりはないのに楽しくてやり続けてしまい、人より上達していた、ということは多いものです。本当に好きなことがある人は、すぐにそれを仕事にするのが難しくても、まずは副業としてチャレンジしてみるのもいいでしょう。ひょっとしたら、その副業がうまくいき、いずれ本業にできるかもしれません。そうでなくても、人は楽しいことを見つけると、嫌なことがあっても気を紛らわせることができるようになるので、心身のバランスが取れて仕事に打ち込めるようになることも。
本当は仕事に行きたくないのに、「会社には絶対に行かなくてはいけない」と考えてしまう人ほど、選択肢が狭まり、心が追い込まれやすくなります。
今の会社だけが自分の居場所ではないし、もっと自分が楽しいと思える居場所はどこかにあるはず。それを積極的に見つけるようにしたほうがいいでしょう。「仕事に行きたくない!」と思ったときこそ、人生を見つめ直すチャンスかもしれませんよ。