老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、年金の請求をしなかった遺族がもらえる年金についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:年金を請求しなかった母が亡くなりました。遺族がもらえるお金はありますか?

「今年9月に母が亡くなりました。家計が苦しく年金の保険料を払えず全額免除にしてました。母と私は年金はないものだと思い、母が65歳になっても手続きをしませんでした。母は67歳で亡くなり、私は44歳ですが何かもらえたりするのでしょうか?」(せっちゃんさん)

年金を全額免除していたため、請求しませんでした

年金を全額免除していたため、請求しませんでした

 

A:年金事務所に確認しましょう。未支給年金としてもらえる場合もあります

相談者のお母様が、年金の保険料の納付を全額免除にしてもらっていたのであれば、免除期間も年金の受給資格期間に算入されるため、年金がもらえる可能性があります。また相談者が知らない保険料を納付していた期間が実はあり、年金を受給できる条件を満たしているかもしれません。本来もらえる年金を受け取らずに死亡された場合には「未支給年金」として遺族が受給できます。

まずは、受け取れる年金がないかを、年金事務所に確認してみてはいかがでしょうか。

年金を受給している人の死亡時に、まだ受給していない年金や、亡くなった日より後に振込みされた年金のうち、死亡した月分までの年金については「未支給年金」として、死亡した人と生計を同じくしていた遺族(【1】配偶者【2】子【3】父母【4】孫【5】祖父母【6】兄弟姉妹……受け取れる人の順位もこの通り)が受け取ることができます。

未支給年金を受け取るためには「未支給年金・未支払給付金請求書および受給権者死亡届(報告書)」に次の書類を添付して、年金事務所または、年金相談センターに提出する必要があります。

【1】亡くなった人の年金証書
【2】亡くなった人と請求する人の続柄が確認できる書類(戸籍謄本または法定相続情報一覧図の写し等)
【3】亡くなった人と請求する人が生計を同じくしていたことがわかる書類(死亡した受給権者の住民票(除票)および請求者の世帯全員の住民票等)
【4】受け取りを希望する金融機関の通帳

相談者は年金証書が手元にないと思いますので、まずは年金事務所に確認してみましょう。年金の受け取りの時効は5年です。過去5年にさかのぼって請求できますが、なぜそれまで年金を請求しなかったのかを、確認されることがあります。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

【関連記事をチェック!】
家族が亡くなりましたが、老齢年金は、いつまで支給されますか
「未支給年金」の存在をご存知ですか?
 


【編集部からのお知らせ】
・All Aboutで「お金」について、アンケートを実施中です!
※抽選で10名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※2022/1/1~2022/1/31まで

お金のYouTubeチャンネル2周年企画を1/12から配信決定!
マネープランクリニックでおなじみの深野康彦先生への大質問会、茂木健一郎さんに聞く金持ち脳と貧乏脳の違い、林家ペー・パー子さんに聞く老後のお金など……10日間連続でお金を楽しむ動画を配信します。
予告動画を見る

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。