スマートフォン

大画面は正義、2つ折りスマホ「Galaxy Z Fold3 5G」を家電のプロが評価

サムスンの折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold3 5G」は、もはやこれ1台でSNSや動画の閲覧、執筆作業など、さまざまな用途を満たせる革新的な端末です。最新家電に精通するクリエイティブエディターの滝田 勝紀が実際に使ってみた使用感をレビューします。

滝田 勝紀

執筆者:滝田 勝紀

家電ガイド

ディスプレイは大きいほうがいいけど、ボディは小さいほうがいい。

おそらく多くの人が、スマートフォンに対して求めていることだと思います。ディスプレイは大きいほうが当然見やすいですし、ボディは小さいほうが持ち歩きやすいですから。

でも、既存のほとんどのスマートフォンは、これを両立できません。ディスプレイを大きくすると、絶対的にボディは大きくならざるを得ませんし、ボディを小さくすると、当然比例してディスプレイは小さくなり、使いにくくなるからです。

でも、そんな常識を覆し続けているのが、サムスンの「Galaxy Z Fold」シリーズです。仕組みは単純。大きなメインディスプレイを折り紙のように2つ折りにできるから。
 

もはや1画面スマートフォンには戻れない

「Galaxy Z Fold3 5G」

「Galaxy Z Fold3 5G」

筆者は初代「Galaxy Fold」からGalaxy Z Foldシリーズをずっと使い続けており、この秋に発売された新モデル「Galaxy Z Fold3 5G」を先日新たに購入しました。通算で2台目、すでにメインのスマホを折り畳み仕様にして、2年目が終わろうとしています。結論から申しますと、もうスタンダードな1画面スマートフォンには戻れません。ストレスが大きすぎて。

参考記事:折りたたみスマホ「Galaxy Z fold2 5G」を家電のプロが評価! 動画やカメラ性能はどう?

皆さんにお聞きしたいことがあります。今もなお、スマートフォンのメイン機能を電話だと思っている方はおりますでしょうか? おそらく9割以上の人は電話よりも、メッセージを送ったり、インターネットやSNS、動画を鑑賞したりする方をメインの機能として使っていると答えることでしょう。なのに、どうしてスタンダードなサイズ感を片手で握ったサイズ感で認識しているのでしょうか?

筆者はGalaxy Z Foldシリーズを手に入れて以来、スマートフォンで行うメインの作業のほぼ9割以上を大きなメインディスプレイで両手で持ち、行っています。この原稿も実は大きなメインディスプレイで書いてます。
実際に原稿を書いている様子

実際に原稿を書いている様子

スマートフォンを両手に持ち、親指2本で左右にセパレートするqwertyキーボードを、PCと同じように操って執筆ができるようになりました。SNSやメールなどは原稿に比べると作業負荷は低いですが、やはりメインディスプレイのほうが見やすくコメントなども書きやすいですし、送られてきたPDFファイルやWordの書類などもそれらで閲覧することで細かな文字までしっかりと認識できます。
子どもが付属のSペンを使ってお絵かきも

子どもがアクセサリーのSペンを使ってお絵かきも

さらに新モデル「Galaxy Z Fold3 5G」では、5G対応ということもあり、auのプラン「使い放題MAX 5G Netflixパック」で60GBまで使い放題となっています。これにより、Netflix、Amazonプライム・ビデオ、YouTubeなどの動画を出先で心置きなく見られる幸せも噛み締めています。

普通に生活しているレベルで、動画を多少見続けたとしても、仕事用のパソコンをテザリングで使ったとしても、60GBを使い切るというのは、かなりのヘビーユーザーでも難しいもの。そういう意味で通信制限や追加の課金なども一切気にならなくなりました。
 

大画面は正義

大画面でさまざまなアプリが楽しめる

大画面でさまざまなアプリが楽しめる

昨今リアルなミーティングとオンラインのミーティングが混在することで、屋外のカフェなどでも「Galaxy Z Fold3 5G」でオンラインにつなぐことが増えましたが、そういった場合でも大きなメインディスプレイはメリットで、全くストレスはありません。

もちろんフロントにある縦長のサブ画面も必要に応じて使いますが、それこそ1日のうち数回かける電話のときくらいで、圧倒的にメインディスプレイを使っている時間のほうが頻繁ですし、時間も圧倒的に長いです。
折りたたんだイメージ

折りたたんだイメージ

何が言いたいかというと、大画面は正義であり、一度使ってしまうと快適すぎてやめられません。みなさんはなぜスタンダードな小さな画面で満足しているのでしょうか? こんなに肌身離さず使うスマートフォンに対して、使いにくさで妥協すべきでないと思います。すでにテクノロジーでクリアできるのですから。

よく金額が20万円以上だから高すぎると言う人もいますが、これだけ毎日使うものだったら、数万円程度の差など誤差です。しかも、docomo、auと各キャリアが15万円程度で買えるプログラムも用意しており、比較的リーズナブルに購入できるようになりました。使っているだけで、多くの人から「初めて見た!見せて!」と、人気者になれる気分も味わえるという副次的作用もあります。
アクセサリーのSペン

アクセサリーのSペン

おそらく数年後には、折りたたみのディスプレイがスタンダードになる時代が間違いないと専門化目線で断言します。一歩先行く未来を体験したい人には、間違いなくオススメです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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