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【2021年に買ってよかったモノ】オンライン環境での仕事や生活が快適になった品々

デジタルコンテンツ利用のために大画面のiPad Proを購入、オンライン会議用のカメラ映りの改善などテレワーク関連の基本的な環境整備をし、さらに通信環境の見直しなど、今後の状況変化にいつでも対応できるような体制を作りました。

上倉 賢

執筆者:上倉 賢

ノートパソコンガイド

筆者はコロナ禍になってから、あまりデジタル関連機器を購入していません。極端に外出が少なくなったことで、カメラの出番もないし、通常ならすぐに買っているようなデバイスも、使う機会も少なそうなので「今はいいか」という感じになっています。

そんな状況でもデジタルコンテンツの利用は増えており、それらを快適に利用できるデバイスの重要度は増しています。今回は2021年に筆者が購入した製品の中から、オンライン環境での仕事や生活が快適になった品々を紹介します。
 

1. ペンの用途が増えた「iPad Pro」【アップル】

ペン入力の活用が広がった新型iPad Pro

ペン入力の活用が広がった新型iPad Pro

動画や電子書籍、Webサイトなどのデジタルコンテンツを手軽に利用できるのがタブレットです。Apple Siliconを搭載した「iPad Pro」の新モデルが登場したので、今まで使っていたモノより画面サイズが大きいモデルをそこそこ高い仕様で購入しました。

12.9インチ、ストレージ1TB、Wi-Fi+CellularモデルのiPad Proで、Apple Pencil 2などを合わせると25万円近い出費でした。

Appleが「Liquid Retina XDR」と呼ぶミニLEDのディスプレイは確かに黒いところが黒く、メリハリのきいた画像で、美しい映像を視聴するには最高です。ペン関連の利便性は最新のiPad OSでかなり向上し、Adobeのアプリなど、コンテンツ作成関連でも大画面で活用できています。

用途として多いのは電子書籍、動画視聴、Webサイトの利用などのコンテンツ利用ですが、ペン入力関係の使い勝手が良いので、今まで以上にペン入力関連機能も活用できています。

問題は、1TBの容量を使い切るような目処もなく、今後どうなるかはわかりませんが、現状の性能を全く生かせていないところです。

画面サイズを我慢すれば、より軽く持ち運びしやすい11インチ版で、ストレージ512GBを選べば約15万円なので、かなりコストを抑えて満足できたのではないかと思うところもあります。
 

2. オンライン会議の映りを良くする「スマホアームスタンド」【Lomicall】

iPadのようなタブレットは気軽に持ち運んでどこでも利用できますが、昨今は外出自粛の影響で持ち運び機会が激減しました。現在自宅で利用時間が最も長いのは、机の上にほぼ固定して使っているノートパソコンです。

以前からオンライン会議はありましたが、コロナ禍で急増しました。そこで問題になるのが、カメラの映りや音声です。

現状のオンライン会議はほぼ自宅からの参加なので、パソコン内蔵のモノよりも画質の良いWebカメラとしてLogicoolの「C922n PRO HD」を接続して使っています。画質はいいのですが、問題はカメラの位置でした。

目線の位置あたりにカメラを設定すると、顔と体のバランスはいいのですが、この位置に設定するのが難しいです。ちょうどいい場所に設置できるスタンドを探したところ、ピッタリはまったのがスマートフォン用のスタンドです。
Webカメラをスマートフォン用のスタンドに取り付けてちょうどいい高さに

Webカメラをスマートフォン用のスタンドに取り付けてちょうどいい高さに

スマートフォンを持たずに操作するために作られたスタンドに、Webカメラを取り付けて、目線の位置に設定するだけで、かなり写りが良くなりました。

さらに、約700円から購入できるレフランプ形のLED電球を影がおかしくならない位置に設置するだけで明るくなるため、映りもよくなります。電球の設置も、位置を調整しやすいクリップ式のソケットなどが1000円程度で販売されています。

オンライン会議でのカメラ写りを気にする方は、カメラ位置と照明を気にしてみてください。
 

3. 翻訳機能に未来を感じる「Google Pixel 6」【グーグル】

コロナ禍で激減してしまったのが海外旅行ですが、そのような状況ながら、最近のiPhoneやAndroidは画像からリアルタイムに翻訳できるなど、海外旅行でも使えそうな翻訳関連機能が充実しています。

海外旅行では英語が通じればなんとかなりますが、看板やメニュー等が現地語のみだったりすると全く意味不明です。そもそも知らない料理のメニューは、読めたところでそれが何かはわからないという問題もありますが……。

最近特に発展がめざましいのが、Google系のサービスです。「Google Pixel 6」の購入前はあまり気にしていなかった文字起こし機能、翻訳関連機能がかなり便利に使えています。

話し言葉を翻訳するには、それを文字にする必要があります。Pixel 6の文字起こし機能はクリアに聞こえている一般用語なら9割程度以上、音質の悪いマイクを通したスピーカーの音で、専門用語が多い場合でも7割くらいは認識している印象です。
翻訳機能の未来を感じるPixel 6

翻訳機能の未来を感じるPixel 6

対応している言語なら、動画再生時に画面上でリアルタイムに翻訳もしてくれます。

どんな内容なのか確認のためにたまたま参加した、全く知らないインドネシア語のあるカンファレンスで試したところ、完全ではないものの内容がかなり分かりました。結局、どこの言語でも同じような事をやっていたということがわかっただけですが、翻訳機能を使わなければなにもわからなかっただけに、今後はかなり活用できそうです。

スマートフォン一台でここまで翻訳が便利な状況になっているので、これからの外国語でのコミュニケーションはかなり変わりそうです。コロナが終息するのが待ち遠しいです。
 

4. 着替えるような感覚で使うスマートフォンのケース

自宅にこもりっきりも問題なので、スマートフォンを持ち、2020年に買って良かったモノ1位の骨伝導ヘッドフォン「AfterShokz OpenMove」を使いながら、新しい位置情報ゲームの「ピクミン ブルーム」を起動して歩くのが日課となっています。そうすると、気になるのが何かのきっかけでスマートフォンを落としてしまう危険です。

ケースは必需品ですが、何度も落としているとケース自体がぼろぼろになります。ケースのおかげでスマートフォン自体はほぼ問題ないですが、ケースの汚れや傷が気になります。

スマートフォンなどの電化製品やケースなどのほとんどは、中国で製造されています。製造工場が集まっているのが深圳。巨大電気街の華強北に行くと、日本の感覚ではビックリする規模でさまざまな商品が販売されています。定期的に通って状況確認したいのですがそれもできません。
数百円のスマートフォンケース

数百円のスマートフォンケース

そこで筆者が2021年に活用したのが、アリババが運営する海外向けオンラインショッピングモール「AliExpress」です。華強北に行くのと同じくらいの規模や価格、驚きがたくさんあります。

モノによりますが、AliExpressではスマートフォンのケースなら200円くらいから売っています。送料も無料か、ほとんどタダなので、購入するときは一度にまとめて複数個購入しています。筆者の場合は1つのケースを大切に使う事はせず、安いので汚れたり傷ついたり飽きたらすぐに交換、といった使い方をすることで、さまざまな形状、機能のケースを気軽に試しています。

AliExpressの注意点としては、中には微妙にサイズが合わないなど、品質が低いモノもある点です。また、個人的に思うAliExpressの最大の問題は、いつ届くのかわからないという点です。今まで配送のトラブルなどはありませんが、大抵は注文から届くまで数週間かかります。
 

5. スマホの通信料金が激減した格安料金プラン「ahamo」「povo」

通信料金が激減した「povo」

通信料金が激減した「povo」

スマートフォンでは落としてしまう事と同じくらい問題なのが、毎月の通信料金です。

筆者は複数の端末を複数の回線契約で使用しているので、月の合計通信費用はかなり高額です。それが、2021年に提供が開始された各社の格安プランに変えたら、一気に費用が削減できました。

例えばauの場合、これまでは月に9000円近く支払っていましたが、「povo」にすることで、月3000円以下になります。通信品質等は同じで、個人的には使わないサービスが使えなくなるだけなので、格安になっても何の問題もありません。

NTTドコモの「ahamo」もいいのですが、KDDIの「povo 2.0」のトッピングは複数月のデータ容量を組み合わせられるなど、やり方次第でかなりお得になりそうです。

今後気になるのは、国際ローミングの対応です。auの場合、何カ国か巡る場合でも1日1000円で活用できて便利でしたが、povoでの海外ローミングがどうなるのか気になります。当分行く機会はなさそうですが。
 

今後につながる環境整備になっているか

2021年は大画面のタブレットなどで気軽にデジタルコンテンツが利用できるようになり、通信料金もお得になりました。オンライン会議の環境も整え、翻訳関連もクオリティが上がり、2021年に整備した環境はさまざまな事に活用できそうです。

オンライン環境は便利ですが、本音を言えば便利な面も残しつつ、リアルイベントなども安心して参加できるハイブリッドな状況になっていけばいいと願っています。2022年はどんな年になるのでしょうか。


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