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「BALMUDA Phone」は本当に“期待はずれ”か? バルミューダが狙う市場とは

バルミューダのスマートフォン「BALMUDA Phone」は、発表直後からネット上で賛否両論の声が上がっている。果たして、実際はどうなのか。ITジャーナリストの石川温が考察する。

石川 温

石川 温

携帯電話・スマートフォン ガイド

「日経TRENDY」に編集記者として従事。そこで携帯電話の面白さに目覚める。その後、携帯ジャーナリストとして独立。テレビ東京系「TVチャンピオン」ケータイ電話通選手権に出場し、準優勝を飾る。現在は「報道ステーション」や「日経TRENDY」、「BestGear」など、テレビや雑誌など、さまざまな媒体で活躍中。

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「BALMUDA Phone」(出典:バルミューダ公式サイト)

「BALMUDA Phone」(出典:バルミューダ公式サイト)

家電メーカーであるバルミューダが、スマートフォン「BALMUDA Phone」を11月26日に発売した。

しかし、発表直後から、ネット上では賛否両論の声が上がっている。否定的な声としては「デザインが古臭い」「スペックの割に高い」というものだ。

果たして、実際はどうなのか。まずはスペックを見ていこう。
 

BALMUDA Phoneは高いといわざるを得ない

BALMUDA Phoneは、画面サイズが4.9インチと、ここ最近のスマートフォンの中ではかなりコンパクトな部類に入る。チップセットは「Snapdragon 765」。メインカメラは1つで4800万画素、フロントカメラはパンチホール式で画面に大きく穴が空いている。

ディスプレイは液晶であり、有機ELではない。おサイフケータイに対応するが、防水/防塵性能はIPX4と生活防水レベルだ。価格は10万4800円となっている。

単純にチップセットだけで比較すると、Snapdragon765Gを採用する「OPPO Reno5 A」が3万円前半で売られていたりする。性能と価格のバランスだけで見れば、BALMUDA Phoneは高いといわざるを得ない。

ただ、バルミューダとしても、中国メーカーのスマートフォンと価格競争するつもりは毛頭ないだろう。また、ディスプレイを折りたたんでしまうGalaxyや1インチセンサーを載せるシャープやソニーとも性能競争しようとは思っていないはずだ。


>次ページ:あえて狙った「4.9インチ」というサイズ感
 
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