長時間使用する基本アプリを独自開発
――BALMUDA Phoneのこだわりは?寺尾氏:スマートフォンに人生を支配される前に、その使用時間を短くすることは大命題だと思い、BALMUDA Phoneでは特に頻繁かつ長時間使用する基本アプリをより使いやすい形にするため独自開発しています。使用時間を減らすことこそが、最初のステップだと思いました。プレゼンテーションでも述べたように、開発を通じて、アプリにはものすごい可能性があるとあらためて感じています。
いわゆるスマートフォンのスタンダードや常識をひっくり返すきっかけは、ハードウェアじゃなくてきっとアプリから生まれると確信しました。アプリの開発は時間もお金も掛かりますが、そこをどれだけ頑張れるかというのが、バルミューダ テクノロジーズというブランドが今後、大きくなっていけるかどうかの境目だと思っています。
スケジューラーはおすすめで、左の縦線が日付で、左右が時間です。最大1年まで表示できます。リアルタイムで、マイクロソフトやGoogleのカレンダーを読み込み込ませるためのチューニングが大変でした。来年の予定のような先の覚えていられないような予定でも、このBALMUDA Phoneは即座に表示させることができます。こんなに直感的で早く予定にたどりつけるスケジューラーのアプリは、なかなかないのではないかと思っています。 メモも気に入っています。メモがリスト表示ではなく、色を変えたり、場所を変えたり、視覚的にあのメモは左上にあったなとか覚えやすくしたんですよね。私の以前使っていたiPhoneのメモは押入れ状態になっていて、実は6年前くらいに書いたメモとかも収納されています。しかし、結局そんなメモって絶対使わないんですよね。なので、そういうものは入っていてもしょうがないだろうなと考え、今回のような新しい見せ方を思いつきました。
また、計算機に億万表示ボタンを搭載したりもしています。日本人にはこちらのが分かりやすいはずなので。大体、この辺りのアイデアは全部私発信ですね。
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