「BALMUDA Phone」の発表会翌日、これまで10年来バルミューダの取材を続けているAll About 家電ガイドの筆者は、あらためてオープン前の南青山の新店舗を訪問。社長の寺尾玄氏と会い、「BALMUDA Phone」や「BALMUDA The Store Aoyama」について話す機会を得た。ここでは同氏が発表会で本当に伝えたかったこと、時間の関係などもあり語れなかったことなどを、社長本人にあらためて聞いた。
寺尾玄氏

バルミューダの寺尾玄社長

 

――BALMUDA Phoneの発表後、今のお気持ちは?

寺尾氏:今回のBALMUDA Phoneは、実は実際に手に持つまで、その良さが分かりにくいんですよね。写真やWebなどの情報を見たとしても、なかなか良さが伝わりづらいものだと思っています。だから、この先もBALMUDA Phoneの良さを伝えるために、まずはこの青山の旗艦店なども使って、体験とともにその良さはもちろんのこと、我々がなぜBALMUDA Phoneを作ったのかという考えを、地道に伝えていかなければいけないと考えています。
 
 今のスマートフォン市場は、言葉を選ばずに言うなら“みんな同じすぎる”というか、全てが画一的すぎて、ユーザーとして選択肢がなさすぎると思っています。
 
 電車の中などで周りを眺めていると、全員が同じようなスマートフォンを持っていて、みんなが同じように覗き込んでいますよね。本来、我々には人生というものがまず存在して、よりよく生きるために、補助する道具としてのスマートフォンがあるべきだと思うんです。ただ、最近はスマートフォンがあまりにもスマートになりすぎて、人間がそのスマートさについていけてないというか。主従の関係がかなり怪しくなってきている感じがしています。
 
 今はまだスマートフォン自体が進化の途中、つまり過渡期だと思うんです。本来はいろいろな人がいろいろなアイデアを持ち寄り、チャレンジしながらどんどん新しいスタイルのものを開発する時期でないといけないと思います。それなのに正解がまだ出ていないうちに、その多様な開発チャレンジがなされていないというか。

 私自身も、ユーザーとして本当にそういうものが出てくるんじゃないかとずっと待っていました。でも、あまりにも出てこない状況が続いています。それで誰かに任せている場合じゃないと思って、自分で作ることにしたのが、“Another”を旗印にしたBALMUDA Phoneです。


>次ページ:長時間使用する基本アプリを独自開発