「このPTA活動、本当に必要?」小学生の親、PTA活動についての本音

子どもが小学校に進学すると、多くの親が経験するPTA活動。PTA活動の内容は、地域や学校により異なりますが、

・運動会など学校行事のお手伝い
・バザーや模擬店など、学校や地域のイベントの運営や手伝い
・廃品やベルマークを回収して学校に必要な物を購入
・防犯のための地域パトロール
・保護者向けの講演会の企画・開催
・保護者懇親会の企画・開催 
 

などがあげられます。

さまざまなPTA活動と向き合う中で、正直、「この活動って必要?」と思ったことがある保護者も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、All About編集部が実施したアンケートより、「PTAで不必要だと思う活動ランキング」を発表します。

※アンケートは全国各地、小学生の子どもを持った経験のある親113名を対象に実施
※男女比:男性 23名/女性 88名/回答しない 2名
※年齢比:10代 1名/20代 2名/30代 39名/40代 59名/50代 12名
※アンケート実施期間:2021年10月22日~11月4日
 

PTA活動で不必要だと思うことランキング1位は「親睦会の企画・開催」

下に示しているのは、小学生の子どもの育児経験がある親113名に「不必要だと思うPTA活動」を選択してもらった結果です。
PTAで不要だと思う活動

PTAで不要だと思う活動

不必要だと思うPTA活動の1位は、「親睦会の企画・開催、懇談会の司会など」で53.1%。

・参加する保護者が減っているので、もういらないと思う。(40代 女性/子ども 16歳、11歳)
・親睦会に参加する時間がない家庭もあるから開催する必要はないと思う。(30代女性/子ども 11歳)
・コロナ禍でなくなったが、何ら不便がないから。(30代 女性/子ども 11歳、9歳)

などの声が聞かれました。仕事が忙しいなかで、親睦会に参加し新しい人間関係を築く余裕がない状況にコロナ禍が加わり、世相を反映する結果となりました。

「親睦会の開催時間は平日の日中」というPTAも少なくなく、働く保護者にとって、参加へのハードルが高いことも、要因にあげられると思います。
 

2位は「PTA向けの講演会や講習会の企画・開催」

2位は「PTA向けの講演会や講習会の企画・開催」で49.6%。

・講演会によぶ講師の人選の大変さは経験しないとわからないと思う。(40代 女性/子ども 14歳、11歳)
・参加者が集まらないのに無理してやるのは意味がない。(40代 女性/子ども 18歳、16歳)
・興味のないものなのに参加しないといけないので、正直面倒。(30代 女性/子ども 15歳、9歳)

などの声が。コメントにもありますが、講演会開催には、日時や場所の設定、講師の人選、保護者への告知、当日の運営など細やかな作業が伴います。その割には「参加者が集まらない」など苦労が報われない側面があるのも事実。開催に苦心した経験をもつ保護者の切実な声が印象的でした。
 

3位は「廃品やベルマークを回収して学校に必要な物を購入」

3位は「廃品やベルマークを回収して学校に必要な物を購入」で、37.2%。

・廃品やベルマーク回収は手間に比べて成果が低く、共働きが多い今の保護者には負担が大きい。(30代 女性/子ども 14歳、8歳)
・ベルマークの回収には意義があるが、保護者でなく子どもにさせるのもいいのでは。(40代 女性/子ども 12歳、8歳)

などの声が聞かれました。ベルマーク回収は私も経験がありますが、点数ごとに分類してまとめたベルマークを台紙にセロハンテープではりつけるなどアナログな作業。活動の性質上、他の保護者と交流がもてるわけでもなく、「参加するメリットが感じられない」という保護者が大半だと思われます。

以下、4位は「学校やPTAの広報活動」で36.3%、5位は「子ども・親子向けのPTA行事の開催」で32.7%。

それぞれ「広報に関心のない人が増えているのに活動を続ける必要があるのか疑問」(30代 女性/子ども 12歳)、「子ども・親子向けの行事はPTAではなく地域で行えばよいと思う」(40代 女性/子ども 17歳、15歳)などの声が聞かれました。
 

時代に合った形でPTA活動を省力化、簡素化していく時期にきている

1位の「親睦会の企画・開催」、2位の「PTA向けの講演会や講習会の企画・開催」は、これまで主に“対面”で行われてきたPTA活動です。

コロナ禍が続き、これらの活動はやむをえず縮小・中止に至りましたが特に困ることはなかったことから、改めて「無理してやらなくてもよいPTA活動」として浮かびあがってきたのではないでしょうか。

また、共働きの家庭が増え、「仕事、家事、育児の合間にPTA活動に参加する余裕がない」というコメントも多く、全体を通してPTA活動の省力化、簡素化を望む声が目立ちました。

PTAは、保護者(家庭)と先生(学校)、地域によるコミュニティです。

自然災害や感染症など、この先の私たちを取り巻く環境がどう変化していくかわからない状況において、このようなつながりは、子どもたちの健やかな成長、安心感のある地域社会に必要不可欠です。

前例踏襲にとらわれず、
・親睦会はZOOMなどオンラインを利用し、週末・平日の夜に開催する。
・PTA向けの講演会は、活動予算を鑑みながら、外部団体に委託する。
・ベルマーク回収や集計は毎年行わず、自主的に集まれる人で無理なく行う。
など時代に合った形で活動方法を変えたり、保護者の意向を聞いて廃止にしたりなど、「できる人が、できる時に、できることを行う」コミュニティとして、細く長く存続させる方法を問い直す時期にきているのではないでしょうか。

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