値上げが続く中、私たちはどのようにして家計を守っていけばいいのでしょうか。すぐにでもできる節約を考えてみたいと思います。
値上がりし続けるガソリン代を節約するには?
日本エネルギー経済研究所石油情報センターは2021年11月1日現在のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)が1Lあたり168.7円と発表しました。これは9週連続の値上がりで7年ぶりの高値水準となっています。ガソリン代の節約としてまず第一に考えられるのは、自家用車を使わないで行ける場所には極力乗らないようにすること。自転車やバスなどを利用すれば当然ガソリン代は節約できます。
運転する場合は、アイドリングはストップさせること。またスタート時は急発進せず、アクセルを踏む際、2000回転以上あげないのを目安にゆっくり踏みこむことで無駄なガソリンを使わないで済みます。
またガソリンは自分で入れるセルフスタンドのほうが、多少ですが価格が安くなっています。
支払い方法を工夫することにより節約できる場合もあります。ガソリンスタンド発行のクレジットカードやTポイントなどの共通ポイントを利用することで割引になるところが多くあります。
またスタンドによっては、LINEでお友達登録するなど特定の条件で、1L5円引きや7円引きなどのクーポンを発行しているところもあります。自分の行動範囲のガソリンスタンドでそのようなサービスがないか調べてみましょう。
値上がりし続ける電気代、節約は冬の暖房がポイント!
原油価格高騰の影響により大手電力会社の電気代も上がり続けています。これから寒くなる季節は暖房に電気を使う家庭も多いはず。寒いのを我慢して凍える必要はありませんが、暖房器具を使う前に薄手の衣類をトレーナーなどの下に着たり、上にはおることができる防寒着はないか、探してみましょう。家の中でも厚手の靴下を履いたり、ダウン素材のベストを着用することで随分と体感温度は変わってきます。
多くの食料品に影響する小麦の価格高騰には、買う日と場所を変えて節約
農林水産省は2021年の9月8日に10月からの輸入小麦の政府売渡価格を主要銘柄平均で19.0%の引き上げを行うと公表しました。それに伴い、パン、うどん、パスタ、そしてもちろん小麦粉など小麦を使う食料品も次々と値上げが発表されています。普段利用するお店で買うならば、ポイント倍付けデーなど実質の価格が変わらなくてもポイントが多く貯まる日を狙ったりするのも一つの節約方法です。
また業務用食品を専門で売っている店で購入したり、PB商品(プライベートブランド商品)を購入してはいかがでしょう。業務用食品やPB商品は流通をカットしていたり、パッケージを簡素化したり、広告費を抑えたりしているため、多少でも安く購入することができます。
原油と小麦の価格高騰は幅広いものに影響するため、まだまだ他にも値上がりされているものがあります。そのため一つ一つの節約金額は少なくても、積み重ねることによって支出を減らしていくようにするのが大切です。「こんな数円の節約なら意味がない」と思わずにぜひお試しください。
【参考情報】